5. 美
巡礼の最後に待ち受けていた者は、自らは鏡であるのだと称しました。自分が最も美しいと感じるものがそこにあり、それは愛する母の姿をしていました。美しさが正しさであったのなら、正しさが美しさになることもまたあるのだろうと、私はそのように解釈しました。ある日鏡をのぞき込むと、そこには事の顛末が映し出されました。それは自分の首を棄てる母の姿の、最期の姿でした。
巡礼の最後に待ち受けていた者は、自らは鏡であるのだと称しました。自分が最も美しいと感じるものがそこにあり、それは愛する母の姿をしていました。美しさが正しさであったのなら、正しさが美しさになることもまたあるのだろうと、私はそのように解釈しました。ある日鏡をのぞき込むと、そこには事の顛末が映し出されました。それは自分の首を棄てる母の姿の、最期の姿でした。
![[幕間] 演説](https://assets.xfolio.jp/secure/1359786657/creator/96314/works/1057468/thumbnail_XGIozenog8.webp?hash=Z-TbMo3FUgfGfdw7ltAWmg&expires=1729288800)
