公開投稿
2025.02.28 21:55
四周年とその思い出
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ウマ娘リリースから四年目!!?時の流れが速すぎて目が点です。もうそんなに時間が経ったことが信じられないです……そうなんだ……。
四年目ということで、ここではちょっとした思い出話をしようと思います。
私がウマ娘を知ったのは2021年の3月頃で、なんとファンアートや二次創作などではなく二次創作ガイドラインが話題になっていたことがきっかけでした。はじめはよくある美少女化コンテンツだと思い、タイムラインに流れてくるものにも特にこれといった感慨はなく流し見していたのですが、ある日アニメ二期の評判を小耳にはさみ、そこから興味を持つようになりました。
曰く「史実に基づきながら、レースやそこで走るウマたち及び関係者たちの想いを描いている」とのことで、ウマ娘を単なる美少女コンテンツかと思い込んでいた当時の私としては意外だなという気持ちがありました。そうして二期を見ることに。
いざ見てみるとレースと夢を主軸にしたドラマが繰り広げられており、夢への希望、挫折、ライバルへの一枚岩ではない複雑な感情、自分のレースにおける立場、のしかかる期待と膨れ上がる脚部不安、それでもと夢を追わずにはいられない執念。それらがわずか13話に凝縮されており、文字通り駆け抜けるようなアニメでした。道中は苦しくなって夢を素直に諦められたらとすら思うのにやっぱり走りたくなってしまう葛藤に苛まれていても、最後には清々しい気持ちでターフの上の空を見上げられる王道スポコン青春アニメでした。二期のあとに一期を見て、三期はリアタイもしましたが、個人的に一番好きなシーズンは二期です。メインとなっているテイオ一とライバルのマック以外にも、彼女らを取り巻く周囲に視点を置いたサイドストーリーの展開も綺麗で、それによって最終話のレースの熱量が極限まで高められ見終わるころには感動の涙でおぼれていました。見る前は「単なる美少女コンテンツ」と侮ってすらいた自分が恥ずかしくなるほどに完成度が高かったです。
このように、私のウマ娘の入口がアニメだったので「ウマ娘は可愛いのも良いけど『プリティー』を投げ捨てるほどにガッチガチのスポコンをやってほしい」という願望を抱いており、実際にそれをやられるとキャッキャと小躍りしてます。映画はもちろん観ましたし、観たあとに感情が昂ってふせったーに長文感想を綴り鍵垢にて放出したくらいでした(それを読んだ身内からは「もはや小説では」と言われる始末)。四月から放送のシングレはとても楽しみにしてます。早くあの絵で動いているのを見たい!!
ゲームの方はというと、正直ログインしたりしなかったりとまちまちです。私が結構な飽き性で、かつ趣味でやっているものに対して義務感が生じてしまうと以前のようなパフォーマンス力が発揮できなくなるという(割と致命的な)性質を持っているため、気が向いたときに自由にログインして遊ぶことに決めています。こんな状態ですが公式の情報自体は追っていて、特に周年が近い時期のぱかライブでは新しいウマ娘が発表されないかと毎度楽しみにしています。四周年直前の回では12世代で春の盾を二年連続獲ったあのフェノ一メノがついに発表され身内と一緒に盛り上がっていました。オノレフェ一ヴルも育成ウマで実装され、いよいよ2010年代のウマも充実してきたなとの実感があります。四年前のゴノレシがぽつんといた頃からは考えられない充実っぷり、コンテンツがここまで大きく成長できた証なのだなと感慨深いです……。
四周年の節目に追加された新シナリオについては、現実の競馬がブラッドスポーツであることを「ウマ娘」にどう落とし込むのかとの問いへの公式からのアンサーのように感じました。
ウマ娘である彼女たちに親戚や姉妹のつながりはあっても、親子・祖先と子孫のつながりはありません。これは現実における競馬の一大要素である血統のつながりが同じ冠名と史実で兄弟姉妹の関係にあるウマ以外にはあまり無く、「運命を感じる」と表現するので精一杯だった印象が少し前までありました。現実では現役を引退した馬の名前を見る場所というと血統表の中で、その馬の血を受け継ぐ子孫の走る姿を応援することが巡り巡って引退した馬の応援になると私は解釈していまして、それが競馬の楽しみ方のひとつとして重要な要素を占めていると思っています。しかしウマ娘ではそのような「受け継がれる血筋」の要素が一部ウマ以外はぼんやりとしか示されておらず、それでは「現役引退したウマを推していた人はあの世界においてどうなるのか」という疑問がありました。
新シナリオはその疑問に期待以上に応えてくれたストーリーでした。世代を超えて走るレース、それをきっかけにかつてレースを見ていた層の人を呼び戻す。夢はまだまだ終わっていない、これからも続いていくのだということを強く訴えかけてきた力強い構成でした。「夢に邁進する」という部分は他シナリオと共通していますが、今回のシナリオはそれを「現役引退して久しいウマとそのウマの現役当時にファンだった人」に着目して描いてきたものだと感じています。現実の競馬とは違い血統表の概念がほとんどないウマ娘世界において、現役引退後のウマをファンはどう見ればいいのかと、その部分に希望を持たせてきました。お世辞にも競馬に詳しいとは言えないにわかの私ですが、競馬とウマ娘の間で存在する大きな違いへのウマ娘なりのアンサーであると受け取りました。あとスーさんがメロい。
……育成システムとしての所感については育成上手な他の方々に託します。私は四年経って未だにUE評価で大喜びする程度には育成下手なものでして……私より後にゲームを始めた身内の方がよほど育成上手です!とりあえず「中長距離育成時のアイちゃんが鬼門」とだけお伝えしておきます。つ、強すぎる……(大敗)
ところで、私を知った人はウマ娘からの人がそこそこの割合を占めていると勝手に思っているのですが、2021年春から描き始めたじじまごシリーズはストーリーをきちんと考えた上で漫画を描くようになったきっかけだったりします。じじまごを描いて以降、他ジャンルにおいてもひとつひとつが短いながらも背景には一本のストーリーが存在しているため全ての漫画作品が同じ軸で繋がるという形式をとるようになったので、そういった点で私の創作活動に多大な影響を与えていたりします。この形式そのものは飽き性なせいで長いものが描けない(途中で飽きて放置する)性質への対策として編み出したものでしたが、意外と私に合っていたやり方でした。にも関わらず更新が不安定すぎて、申し訳ない……。
あれを描き始めた原点はゴノレシとマックが史実では祖父と孫の関係にあり、ゲーム内でも「運命を感じる」といった描写があったところからでした。これらの要素から「本当にゴノレシとマックが血縁関係にあったとしたらどうだろう」と考え、あれらの漫画を描くに至りました。ゴノレシは史実的に言えばマックよりも牝系である星の血筋の方が重要視されているので、本シリーズでマックに対してあれこれ思いを抱えていることについて一時期は自分の中で解釈違いを起こしていた(それでしばらく筆が止まったほど)のですが、時間をかけて自分の納得できる理由を見つけて今再び筆を動かしています。亀もびっくりの遅さなんですけどね……!
実は当初じじまご漫画自体は2021年6月30日にPixivで公開したウ漫画まとめ(1)で終わる予定だったのですが、予想以上に多くの方に閲覧していただいた中でとある方の「続きが見たい」というコメントを拝見したことで続きを描こうと決心しました。あのまま余白を幅広く残したままで終わらせても個人的には満足でしたが、物語を自分の意志でひらいた以上は最後まで彼女たちの行く先を見届ける必要があると感じ、現在に至ります。
上の方で述べたように私がかなりの飽き性かつ気分屋なせいで更新が不定期を極めてしまっているのが現状ですが、それにも関わらず初期の頃のように漫画を見てくれる方々には頭が上がりません......!本当にあと少しなので頑張って漫画に出力します……!!
また、ウマ娘で二次創作活動をしていて嬉しかったことがもう一点。
私の描いた作品を見てウマ娘というコンテンツやそのキャラクターたちを好きになったという報告をいくつか受け取っているんですよね……!主にマックとゴノレシのじじまごコンビですが、ウマ娘というゲーム自体あまりよく知らなかった方がゲームを始めるきっかけにもなっていたようで、二次創作者としてこれほど嬉しいことはありません。実は時々じじまご漫画の制作を見守ってくれる身内の一人もこのタイプで、今では新情報が来るたびに二人で盛り上がる仲です。
話を戻して、二次創作をしていて一番嬉しいことは「自分の描いた作品をきっかけに元作品に興味を持ってもらうこと」だと私は常々思っていまして、これ以上はないと言いきれます。二次創作はやはり自分の好きがあふれ出たものとして描いているのですから、界隈外の人の目に留まって元作品に興味を持ってもらえるのは、実際がどうであれ元作品の魅力を伝えられたような気持ちになって嬉しいんですよね。見知らぬコンテンツへの入口には様々な形がありますが、私の二次創作作品がそのうちの一つになれていることがひたすらに喜ばしい限りです。
まだまだ話したいことはたくさんありますが、言葉のまとまりがほつれてきたのでここいらで区切りをつけることにします。リリースから間もないころよりこの界隈を見守っていて、着実な成長と未来への歩みを共にできたことが本当に嬉しいです。私が初期からずっと実装を待ち望んでいる某J氏の発表は未だ来る気配がありませんが、明日終わるわけではありませんから、気長に待ち続けようと思います。待つことには慣れていますので!リリース当初から色々期待されすぎて集団幻覚まで出てきてそれがファンの間で浸透している以上、下手に急いで中途半端なものを出すわけにはいかないでしょうし、もうしばらくは発表ないかも……?それでも私は待ち続けますよ!J氏の発表を!そのために石も貯めていますから……。
それではこれにて筆を置きます。最後まで読んでくださりありがとうございました。
そろそろ夜も更けるころですね。おやすみなさい。どんな挫折を味わおうとも追わずにはいられない希望に惹かれる夢を。