world
雪夜のロンド
「──どうか、世界一幸せに眠らせてください」
それは永劫を超えた先。築かれた大地を英雄は歩む。
ある者は求める。安寧を、心の在処を。
ある者は探す。自分の家を、帰り着く場所を。
ある者は戦う。自分の守るべきもののために、未来をかけて。
ある者は授かる。人ならざる力を、理の外の才能を。
どうか、世界を救える誰かのために、祈ってください。
聖戀の彼方へ
「その愛は、蒼き世界の彼方へと」
結末が善でも、悪でも。
選んだ想いだけは、誰にも奪うことは出来ないだろう。
──碧華の世界ラグナテラス。
蒼煌神ユーリヤ・レイス・アルヴィリオンの祝福と加護の元にある世界。
皆が皆、与えられた運命を懸命に生きていた。
皆が皆、与えられた使命を果たそうとしていた。
時計のように繰り返される日々。
しかし、それらは狂い始めようとしていた──
愛と呼ぶには独りよがりで、欲と呼ぶには純粋な──そう、これは恋の物語。
Amartya tis Theos
「──そして少女は交差する世界の中、時空を繰り返す」
神話、それは神々達が築き上げる物語。
ひとつ、ギリシア。ひとつ、北欧。
本来ならこの二つの神話、世界は交わらないはずだった。
だが、突如“それ”は起こった。
世界にギリシアと北欧。
二つの神話の世界が一つとなってしまったのだ。
神々と人々は戸惑い、そして神々は決意をした。
「神々の戦争『アマルティア』を起こそう」と。
二つの神話が衝突し合い、世界を奪い合っていく。
混沌と殺戮が巻き起こる世界に、再び嘗ての平穏は訪れるだろうか。
平和のために、己の為に、正義の為に、愛の為に、戦え。
今ここに、再び神話が築き上げられる。
そして一人の少女は、交差する世界の中、二柱の神を守るべく戦う──。
星楔のヴァリアシオン
「例え星が墜ちても、この世界は廻り続ける」
星が墜ちても、あなたとこの世界を歩む。
星に祝福されし世界。
その光が、例え届かなくても、人々は歩むのだろう。
その光が、失われたとしても、人々は進むのだろう。
それはささやかな想いを歌う舟。輝ける星の海を魔術師は渡る。
誰も知らない、けれども確かにあった物語。
これは、とある魔術師の星を紡ぐ物語である。
星海のレヴェランス
「星の巡りに導かれ、記憶の扉が開きだす」
遠い昔の「約束」を覚えているのだろうか。
人ならざる力を持つ者達よ。
星と人を繋ぐ者よ。
星は瞬く。
幾多の願いを蒼天の海に散らしながら幾多の想いを乗せて。
どうか思い出さないで、その「約束」を。