クランナッハ・セーティグ陸軍 兵下士官、野戦装備
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上等兵(槍持)、「ギャローグラス・ダヴ」擲弾兵連隊第1大隊、第3歩兵師団
架空世界「失魔世界」でメインの舞台に据えているクランナッハ・セーティグ連合王国の歩兵標準装備です。
これ自体は24年9月にデザインしたものですので、その後色々変更が加わってたりします。
クランナッハ・セーティグ連合王国は「エルフの子孫」を名乗る、失魔世界中央大陸の西北の端に突き出た半島に位置する国家であり、同世界では列強のひとつとして知られている。その陸軍は現役22万人(失魔1454年時)。同国は海軍国としての名声が高いために、決して目立つ存在ではないが、装備士気ともよく、これまでに世界各地で戦績を残している。 この絵は失魔1390年代、クランナッハ・セーティグ陸軍の擲弾兵連隊に属する徴集兵の、ある軍事演習での装備を描いている。
ウェビング:胴体にたすき掛けしている弾帯、さらに腰に巻いたベルトを合わせてウェビングと呼ぶ。弾帯の固定はベルトに取り付けたスナップボタンと肩パッドに通して行う。弾帯にはクリップでまとめた小銃弾(8×2×4=64発)と、手榴弾(2個)を収納するポーチが縫い付けられている(増設は不可能)。
肩パッド:セーティグ軍の特徴的な装備が肩パッドで、その採用は「失魔」以前のトランメル帝国軍にちなんだものであるとされる。現代では魔素材を混紡した樹脂で製造され、クッション性により兵士の快適性を高めることにつながっている。カバーには連隊章などをここに縫い付けることもできる。
連隊名の「ギャローグラス」は失魔初期まで活躍していた重装戦士のこと。セーティグ軍にはこうした古い時代の戦士の伝統にちなんだ連隊名が多い。師団章に描かれているヤドリギは、古代より生命力の象徴として崇められてきた。
腰回り:左から野戦用スコップと銃剣、雑納、水筒をベルトに通している。腰回りは比較的軽量に抑えているため、必要に応じて追加の弾薬ポーチなどを取り付けることが多い。水筒の容量は約1.1リットル(3パンク。1px=366ml)で、年々容量を増やしてはいるが法臘引きのむき出しのため、寒冷地で手が貼り付くなどの問題も指摘されているようだ。
背嚢:ウェビングのたすき掛けした弾帯にバックルで固定する。行軍時や1日以上の野戦任務では必ずこれを持参して身の回りのものを詰め込む。この絵では毛布を縛着しているが場合によってはレインケープ、オーバーコートなどさらに多くの装備を縛着する例が多い。なお、ポーチや雑納を含めて、フラップが付いた標準の収納装備類には防水の観点から革のフラップが使われている。
ヘルメット:特殊鋼を使用したヘルメットで、先の大沿岸戦争中に採用され、内側のクッションなど小改良を加えて使用され続けている。専用の偽装ネットやヘルメットカバーなども用意されている。
小銃:トリンシック造兵廠 Ti.58/80短小銃