待宵は褪せぬ面影と(2)

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「――記憶の中の彼女に似ていると思った」


前世の記憶をもつ男子高校生・透には、何度人生を繰り返しても忘れらない人がいた。色褪せない彼女の香りを胸に秘め、平穏に現世を過ごそうとする透。

ある日、そんな彼の前に一人の女性が現れる。書店で出会った彼女からは、記憶の中の甘い香りがして……?


霞む記憶を手繰り寄せたその先で、もう一度あなたに会えますか――。

時をかけて再び出逢った二人の、特別な愛の物語。

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