恋華夢想神奇譚

第二章:信仰の成れの果てに(中編)

【初出:2021/6/9】

(前回までのあらすじ)
 神を顕現させようとして失敗続きの時雅は、やっと神の顕現に成功するが…神と思われる少女には記憶が無い不具合があった。
 とりあえず、少女は桜華と名乗ることにするも一向に神だと云う実感は湧かない。その後日に乃威を連れて杏璃が土御門邸にて訪れた際に、桜華は何とかしたいと言う思いから乃威の傷を術で癒やすことに成功した。その後に皆は京の驚異となりつつあった金慈の任侠屋敷へと赴き協力して事態を収拾させると…後日に陰陽頭の嘉月は、三坊猪熊町に事の発端となった荒神を信仰対象として祭り…その防人に任侠若頭の金慈を任命する。それは、彼への時雅の配慮と悪神でも強力な神は利用すべきと考えた伊弉諾尊と伊弉冉尊の提案でもあった。

 それから約ニ~三週間が経過した頃に時雅と乃威、伊弉諾は、結界の修復の為にとある奈良の吉野山に訪れていた。
そこで、彼等は大山積という神と修験者である役小角と出会い霊山の異変を協力して解決しようという話になる。
 だが、一方で大山積の力は徐々に奪われているようで…更には吉水神社裏の朽ちた社で三貴神の一柱である月読尊と出会うも今にも消え入りそうだった。そして、その理由に時雅達が協力している修験者が関係していると告げる。そのことを金峯山寺に帰ってきた後で修験者の長である役小角と修験者達と陰陽寮勢力は会談の場を開き問うと、お互いの部下の討論が暴言へと発展し陰陽寮と修験者は吉野山の結界を巡り争う形となってしまう。
それに、頭を悩ました両陣営の長である役小角と嘉月と時雅は水面下で接触するも意見の食い違いから事態瓦解の件は保留となってしまい、決戦の日の朝を迎えてしまうのだった――
★☆☆☆★★☆☆☆★
(今回のあらすじ)
 桜華と時雅達は吉野山の麓付近にて修験者の罠により離れ離れになってしまう。そんな中で、時雅の元に昨日の答えを聞きに来たと役小角が再び姿を現し、時雅は事態打開のために役小角率いる修験者の穏健派と協力することになる。
 すると、空に黒い靄が散見したかと思うと修験者の一部が人を遥かに超えた力を振るい暴走し始める。
 その影には修験者の穏健派とは違う革新派と言われる修験者の存在があり、陰陽師勢力と修験者勢力の争いは激化していく――

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