公開投稿
2025.09.12 16:38
コミティアの出張編集部レポ 後編
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出張編集部レポ後編。
自分の作品についてのお話になります。
伏線と種明かし
今回主に相談したのは、
「読者にどんなタイミングでどこまで種明かしするか」という点。
この作品にはとある「秘密」があって、それが後半に明らかになります。
そのためしっかり伏線を張って読者にある程度予感してもらいつつ、
でも結末がバレバレなのは避けたい…。
へんな違和感のせいで、前半で読むのをやめてしまう人を減らしたい…。
という悩みを抱えていました。
が、この作品を見てもらった2社で共通して言われたことがこれ。
「1話目を読んだ時点で普通にまとまっていて、そもそも謎があること自体に気づかなかった」
wwwwww
だめじゃん!
これまでに受けた講評をもとに直したんだけど、まだダメっぽい。
実は後半はこういう展開になるんです‥って説明したら、
アイデアはすごくいいですね!って褒めてもらえたのでよかったけど。
で、教えてもらった対策がこちら。
◯違和感や引っかかりはキャラに言わせる
読者はそこまでしっかり読んでないので、絵だけ、状況だけだと流されがち。
謎や違和感もそのままだと読者にスルーされてしまうので、
キャラに代弁させることで目に留まりやすくする必要があるのだとか。
例えば、
「本来そこにいるはずのない人間がいる」
というのがその後の伏線だとしたらその人物を描くだけではなくて、
「あいつ、なんでここにいるんだ……?」ってキャラに言わせる。
窓が勝手に開いている描写を入れたら、
「閉めたはずなのに…」って言わせる。
言われてみると当たり前のことかもしれないけど、
自分の作品を読み返してみると、
不自然な状況をキャラがスルーしたり当たり前に受け止めちゃったりしてて、
確かにこれじゃダメだなと思いました。
いわゆる「フリとウケ」ができてなかったんだと思います。
脳内でのお話の組み立て方が映像や映画寄りなのかも。
今回の作品は読み切りではなく、小分けで連載する予定なので、
なおさら違和感はしっかり読者にアピールしないといけないと思います。
(前回の話なんて細かい所ろくに覚えてないものなので…)。
「この先、何かありますよー」というのをしっかり見せて、読者に期待させるということ。
フックがきちんと作れていなかったのだと思います。
◯伏線は思い切って堂々と入れる
謎がある仄めかし、ちゃんと入れてたつもりだったんだけど、弱かったみたい。
これだけ入れてもダメかー!!!!!という感じです。
細かい伏線をいくつもいれるより、思い切った伏線をドーンと入れた方がいい。とのことでした。(ちなみに例に挙げてくれたのはコナン)
場面転換
これも2社とも指摘があったポイント。
場面の流れはこんな感じです。
①市場で人物Aと長髪メガネお兄さんが話してるシーン
②人物Aが帰宅
③人物が吐いてるシーン、人物Bによるモノローグ付き
で、今回見せたのがこれ。
服装が変わってるのもあって、人物Aが市場から帰宅してメイド服に着替えてる、っていう状況がわかりにくい…。
で、勧められたのが、猫ちゃんじゃなくて人物Aが帰宅してメイド服に着替えているところを入れたらどうか?というアドバイス。
これ、実はわたしも元々そう描いていました。
なんで帰宅するシーンを消しちゃったかというと、「一つのシーンにおいて、視点キャラが変わるのは良くない」というセオリーを思い出したため。
が、編集者さんによれば、横読みは100%それにこだわらなくて大丈夫、この程度であればOKな範囲、とのこと。ただし、縦読みの場合はより一場面一視点の重要度が高いそう。
また、時間の経過は景色のコマを入れただけでは読者はサラッと流しがち。これも、キャラに「もう朝か〜」とか言わせちゃうくらいわかりやすく、でいいとのこと。
コマの大小
5〜6コマくらいのページが続いてる、もっと”主役コマ“を作ること。
大きくするべきコマは、
①キャラの気持ちやかんがえがわかるシーン
②物語の転機になるシーン
③新キャラや重大情報が明らかになるシーン
とのこと。
でもそうは言っても、
やっぱり5〜6コマくらいのページが続いちゃうことあるよね…?
もうちょっと上流の過程の時点でなんとかしないといけないのかも。
というわけでこんな感じ。
年内には1話目を公開できたらなと思ってます。