うつしよのケルベロス
序章・うつしよの死神たち
突然倒れた男の救命措置現場に居合わせた一人の男。関わり合うのを恐れた彼はにわかに慌ただしくなってくる現場を尻目に立ち去った。
その場を去って繁華街の裏通りに出た男はこのあとの甘いひと時に胸を膨らませる。そんな時、彼の行く手を二人の少女が立ちはだかった。
派手な顔立ちの大人びた少女とまだ幼さの残る地味な少女。男は少女たちから真実を告げられる……。
今回より始まる新シリーズ「うつしよのケルベロス」。死者の魂を収容する冥界の法執行機関「収容管理庁」の一部署で働く職員の人間模様を描いたこのシリーズは、昨年四月から一年間にわたり掲載されたシリーズ「Duty to Rewrite」の続編にあたります。
今回は序章として「収容管理庁」の業務と、そこで働く職員たちの様子を簡単ながらお送りいたします。その職員たちの中には「あの少女」の姿も……。
それでは、どうぞ。
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