ポケモントレーナーの一輝とジムリーダーの紫龍
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一輝は、ドラゴンタイプのポケモンを専門とする恐るべきジムリーダーを求めて、廬山を登った。
旅してきたあらゆる地方でその名を耳にしてきた人物だった。
真に強い者を探していた一輝にとって、もしその男が噂に違わぬ存在なら、何千キロもの遠回りも、曲がりくねった神秘的な森を抜ける過酷な登山も、すべて報われるはずだった。
だが、紫龍は一輝が初めて倒すことのできなかったライバルだった。
それ以来、一輝は定期的に山を訪れ、彼に挑み続けている。
敗北することもあれば、引き分けることも、勝利することもあった。
それでも毎回、一輝の心を占めていたのは勝敗ではなく、紫龍の戦い方だった。
その落ち着き、正確さ、そして一つひとつの動きが、ポケモンとバトルそのものへの深い理解から自然に流れ出ているかのようだった。
彼から感じられるのは単なる強さではなく、鍛え上げられた規律、忍耐、そして一輝がこれまで出会ったことのない静かな叡智だった。
その衝突の一つひとつは、結果以上のものを一輝に残した。
それは、拳やポケモンの技を超えた挑戦であり、自分自身を見つめ直させ、常に成長を求められる試練だった。
勝てなかった時、誇りは確かに焼けつくように痛んだ。
それでも、その感情の奥には、一輝を何度もこの場所へ引き戻す何かがあった。
無視できないほど強く、ほとんど磁力のように引き寄せられる、激しい好奇心が。