2025年クリスマス絵の続き②
ブルー「いい店だなここ」
フレイ「ホントだね。シルビアさんのお気に入りなんだって」
ブ「へえ。でもここまで気取らなくてよかったんじゃない?」(ネクタイ緩める)
フ「わたしが気取りたかったの!カッコイイよブルー」
ブ「お嬢も似合ってるよ」
フ「嬉しいな」
ブ「料理も美味いし酒も…あ、お嬢それ酒か?」
フ「ノンアルだから安心して」
ブ「お前まだ未成年なんだから酒は駄目だぞ」
フ「わかってるよ。それに未成年ったってもう17だよ」
ブ「17かぁ。あんなにちっちゃかったのにな」
フ「いつの話よ」
ブ「…」
フ「…星がきれいだね」
※
ブ「なあお嬢、憶えてるか?」
フ「なぁに?」
ブ「星つかまえた事、クリスマスにさ」
フ「もちろん憶えてるよブルー」
※
ブ「あんときいくつだっけ」
フ「5歳だよ。ふたりでイルミネーション見に行った帰り」
ブ「そうだったな。お嬢が抱っこ抱っこ言うから大変だったよ」
フ「だって疲れたんだもんいっぱい歩いて」
ブ「あれ不思議だったよな」
フ「ホントだよね。ゆっくり落ちてきたもんね」
ブ「全然熱くないしさ、あんな光ってんのに」
フ「うん、家でもしばらく光ってたよ」
ブ「今も取ってあるのか?」
フ「うん…実はね…これ」
ブ「え?それがそうなの?」
フ「そう、ペンダントにしたの」
ブ「へえ~~…ガラスみたいだな」
フ「せめてクリスタルって言ってよ」
ブ「…キレイだな」
フ「…宝物だよ」
ブ「無くすなよ」
フ「もちろん」
ブ「…」
フ「…」
ブ「これ美味いな、もうひとつ頼もうか」
フ「いいけど他のも食べてみたいな」
~終~
2枚目:気取ったふたり