冰河は、それが当たり前の日常になってからは、師尊が起きる頃を見計らって朝食を準備したり出来るようになっていっただろうけれど、最初のうちは何よりも師の機嫌やら反応やらが気になってしまって側を離れられなかったんじゃないかなと。「この弟子に思うところがおありならば、すぐに口にしていただけるようその場にてお待ちせねば」くらいの気負いっぷりで。
そんなことを思って書いた、まだ冰河の自信が薄かった頃の朝のシーンです。
光溢れる春爛漫の少し手前、綻び始めた蕾にまだ固さの残る『早春』です。
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邦訳分冊版を追いかけ中。先の展開は知らない状態です。
何か勘違いがあってもぬるく見逃してください。
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