公開投稿

2025.02.18 01:31

もう声は連れ去られた

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思い出すことが愛ならば


わたしはあなたを愛しています



過ぎゆく日々はつかの間で 遠い昔に連れ去られてしまうのに


あなただけはわたしを見つめているの、今もずっと



目を合わせたら連れ去られてしまいそうで


わたしは顔をあげられない



最後に顔を寄せ合って、触れ合って、


視線を溶かし合ったのはいつだったっけ



秋のひんやりとした風が頬を撫でる度に、


髪を揺らす度に


顔をあげたくなる


わたし、木枯らしになら枯らされてもいいよ