公開投稿
2025.12.30 14:28
我流グリザイユ塗りについて
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最近のイラストは、今流行りのハードライトレイヤーで陰影を付けるやり方をしてるものが多いんですが、少し前まではほぼグリザイユで仕上げてました。
自分の制作履歴見てたら、わかりやすいレイヤー構成になってるイラストを見つけたので、方法をまとめてみようと思います。
・グリザイユやったことない方
・グリザイユだとどうしても色がくすむ方
まだ下手絵ですが、参考になる情報があるかもしれないので、是非最後まで読んでみてください!
こちらのイラスト、背景とビール以外はグリザイユで描きました。
塗りの前に、
アタリ→下描き→下塗り(ここで形の調整)→線画
というステップが挟まります。
線画ができたら、まずは線画内を明度60%のグレーで塗りつぶして塗りつぶした同じレイヤーに、印影を描き込んでいきます(クリッピングした別レイヤーでもOK)。
この「60%」というのは、ディープブリザード先生の動画で学んだ数値です。
本来なら、50%でオーバーレイで重ねた固有色をそのまま反映する筈なので、何度か50%で試してみたのですが、何となく全体に影が落ちたような暗い色味に仕上がってしまいました。
実感としても、最初の基準のグレーは60%がベストだと思います。
その60%のグレーを基準に、50%、40%等の暗いグレーで陰影を入れていく感じです。
たまにグリザイユHow toを探してると「完成をモノクロに変換した状態に塗る」という解説をしてるものがあるんですが、それは厳密には「グリザイユ」ではないみたいです。
また、その塗り方は個人的にはお勧めしません。
理由としては、この後オーバーレイで固有色を載せていくんですが、その際に「本来の固有色」ではなく「下塗りに応じた色」を選んで載せる手間が発生するためです。
完成をモノクロに変換した状態で塗るとなると、今回の絵だと、髪は黒っぽく、服は白っぽくなると思います。
ただそれだと、色を載せる際、黒い部分は色が乗りやすく、白い部分には色が載りにくくなります。
すなわち、実際イメージする固有色ではなく、髪はより淡いミルクティーカラー、服はより濃いグレーを、計算しながら塗る必要が出てきます。
こちら、今回の下地になります。
これもディープブリザード先生の受け売りですが、イメージとしては、無彩色のフィギュアや3Dモデルを描く感じで塗ってます。
…身体の下部分は、ビールに隠れる部分なので、描くのサボりました(笑)。
またビール部分に関しては、ガラスと液体という透明度が高いものになるため、グリザイユではなく別途透明度を調節して直接色で描きました。
こちら、レイヤー構成です。
グレースケールの下地の上に「本塗り」「下塗り」の2つのフォルダをオーバーレイで載っけてます。
「本塗り」は固有色をそのまま塗ってます。
調整がしやすいように、髪・肌・服でレイヤーを分け、それぞれのレイヤーは普通レイヤー、それらをまとめたフォルダの設定をオーバーレイにしてます。
この方が、塗るときに下のレイヤーの色がはみ出ていても影響が出ないので、気にせず大雑把に塗れます(笑)。
(レイヤー1枚で塗るとはみ出しが面倒、複数枚レイヤーを各々オーバーレイにすると、下のレイヤの塗り部分が重なった場合透けて見える)
「下塗り」は、くすみを取るためのフォルダです。
これはさいとうなおき先生の動画で学んだのですが、色がくすむ場合、暖色の部分には暖色、寒色の部分には寒色を透明度を15%程に下げたオーバーレイで重ねるとくすみが取れます。
さいとう先生は、1枚のレイヤーほんわりエアブラシで全ての調整を入れてたのですが、私の場合はそれだとあとで気づく見落としや色ムラができてしまったので、
「本塗り」フォルダを複製して「下塗り」フォルダ作成→フォルダの透明度を下げる→各レイヤーの色をフィルタ「線画色変更」で調整
という方法で、それぞれの部位のくすみを取ってます。
これで、以前気になってたグリザイユ特有の沈んだ感じを容易に取れるようになりました!
最後に、ハイライト、顔の描き込み、微調整、サイン等を足します。
この時点で、まどろっこしいので、塗り上がった状態でレイヤー統合してます。
今回は手前にある腕だけぼかしたかったのと、別途ジョッキを描いたのとで、体の完成と腕の完成をそれぞれ仕上げ、それらをフォルダにまとめてます。
また、この時点で結構レイヤーが増えてしまったので、ハイライトを入れたレイヤーを全体統合したあとに消してしまってます。
↑の表示の中には残ってません…申し訳ありません!
という感じで、グリザイユでイラスト仕上げてました。
…「ました」というのがアレなんですが…最近は、ハードライトレイヤーで陰影とハイライトを一気に入れる方法で描いてます。
塗りのやり方を変えた理由は2つ。
1つ目は「グリザイユだと、陰影の色の微調整が難しい」。
前述のとおり、固有色を載せたあとに別レイヤーを挟んだりして、調整が必要です。
器用な方はそもそもの下地をグレースケールではなく、影色を考慮した色で描かれる方もいるようなんですが、私にはそれは難易度が高く…。
これがハードライトレイヤーだと、実際に見ながら色味を整えられるので、光源の色や反射光のなど、微妙なニュアンスをイメージ通りに置いていき易いという利点があります。
2つ目は「ハードライトレイヤー1枚で陰影と色味の調整ができるので、レイヤーが少なくて済む」。
これは↑で分かるとおり、調整レイヤーなどを挟む必要が無いので、固有色を複数枚まとめてフォルダに入れたら、その後は上にハードライトレイヤー1枚置けば済んでしまうのが魅力だと思います。
ハードライトレイヤーを使った塗りに関しても記事にしたいなぁと思ってますが、まだ一番効率のいい手順が自分の中でもまとまってないので、それが見つかり次第、また書きたいと思います。