中学三年、秋。
「ぼくがきみのお友達になってあげてもいいね!」
灰色の学生生活を送っていたわたしとクラスの人気者である巴くんはひょんなことから友達になった。
自信家で傍若無人な彼に振り回されながらも、ふいに見せる優しさや温かさに触れたわたしは、長年誰にも打ち明けずに抱えていた思いと葛藤するが――。
複雑に感情が絡み合い、なかなか素直になれない二人のもどかしくも甘酸っぱい恋愛模様と成長の姿を描いた長編小説。
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