無能法師と妖狐の僕

 記憶を無くした僕の下にやって来たのは、少し変わった法師だった。

 どうやら怪奇現象を追い、その処理をしていたようだけど、思った以上に無能過ぎた。
 そこで、僕の中に何やら力を感じた法師が、その手伝いをしてくれと頼んできた。その場にずっと居たかった僕は断るんだけど、尻尾掴まれて無理やり引きずられてしました。

 日本人形が上司だったり、その日本人形のアッシーをしている同僚まで出て来て、逃げるに逃げられない状況に、僕は仕方なく手伝うんだけど――その法師の雰囲気に、どこかで会った事があるような気がして……。

 そんな中始まった怪異現象の処理だけど、思った以上に大変で、そしてとんでもないことが起こってしまい……僕の記憶までもが……。

 そうだ、僕は呪いの妖狐だったんだ。

 そして無能な法師さんは、僕の――

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