公開投稿
2020.01.26 00:26
映画感想:CATS(2019)
34
2020/1/26
映画猫初日に3回見てきた感想長文
カメラワーク的にダンスが観足りないけどマンペル好きなら絶対観に行こうな
背景や台詞に仕込まれた小ネタに気づくとキャッツ好きには更に楽しい!長老の最後の台詞で「!!」ってなるよ。
しょっぱなからあまりにも舞台版そのままにオーバーチュアが始まるので自動的にテンション爆上がり。
更にそこへ雲間から見える猫の顔や、ラッセルホテルが目に入って否応なく「CATS観るぞモード」が強化されてしまって「舞台と違ってヴィクトリア視点になってるはずだし、映画だとどういうテンポで展開するんだろう」的な疑問が一瞬で消えたのすごかった。
ラッセルホテルのほかにも作中あちこちで目に入る背景に映るネオンや看板、猫的なワードがちりばめられてて小ネタ拾いが楽しいし多分TSE氏関連のワードもあったりするんだろうなあ。知識が足りてないので全部はわからないけどもっと拾いたい!目と頭が足りない!
現れた車の様子を見てる猫たちの動きめっちゃ好き。窓際でうろうろしてる子よかったなあ。
予告編段階では「CATSだけどゴミ捨て場のシーン見当たらないな?」と思ってたら、出だしがゴミ捨て場なんですね!しかも車から現れた人間がヴィクの入った袋をゴミ捨て場に捨てるシーンから!
私、舞台版のステージがゴミ捨て場で構成されてるの、「人間から不要とされたものの集まる場所」に猫たちが集まってる、そういう所にも変に意味やら萌えやら見出してるので、
今回「捨て猫」という役を負ったヴィクトリアがまさにゴミ捨て場に打ち捨てられる所から始まるとかなかなかにぐっと来てます。またそのシーンがいつもワクワクしながら聴いてるオーバーチュアに乗せて展開するのがいい。
ヴィクを捨てに来た車のナンバーも何か元ネタあるのかなーと覚えるつもりでもう忘れた
捨てられた袋の様子を率先して見に来てるのマンカスとカッサなのかな
映画版カッサンドラ、よそ者に対する警戒感とか襲撃者に対して戦おうとする感じとか、四季版におけるディミータ的な雰囲気ちょっとあるなあ。
ジェリクルソングが今作においては、ヴィクに対しての「お前はジェリクルか?」を問いかける意味合いになってるの面白かったな
まだ全然どのソロパートの猫がなんて名前か覚えられてない…かろうじてカッサ(よく前面に出てくる)とシラバブ(模様と顔立ちが特徴的)は覚えた
タントやディミはまだあやふや。「上のC」を出してるのがタントだと聞いたような…。
ソクラテスとプラトー、双子猫で大体どんな感じかはわかるけどどっちがどっちか見分け方がわからない。
コリコパット・アロンゾ・ジェリーロラム、いるらしいんだけど認識すらできてない。あとエンドロールに名前出てたの誰だっけ…。
エンドロール、98年の映像版みたいに役名・役者名と出演シーンダイジェスト流せばよかったのになあ!!
マンペルはこんな序盤の1曲の間で、「マンペルだ…!!」としか言いようのない行動してて笑いました。ソングの真っ最中に押し込み強盗しようとすなw
それと2回3回見てくうちに気付いたけど、ミストもしやこの時点からしっかりヴィクに惚れ込んでる?
可愛くハートマーク作ってポーズ決めてたのそういう事??
舞台ではソング直後にネーミングへ移行、だけど、映画では早くもマキャヴィティ来訪。
右も左もわからない少女猫に怖い魔猫が声かけるとかなかなか不気味なシチュエーションなのに
2回目以降「あ、こいつ若い芽つぶしに来たぞ!」ってなってしまってもうダメw
後述するけど今作のマキャヴィティ、なんかやってる事ずいぶん可愛いですよね!!
ソングの時点からどんくさい姿ばかり見せてるミストだけど、出会ってすぐのヴィクに声かけて一緒にマキャから逃げるの男気みせてて良いよ良いよー。けどそのすぐ後にカッサ&ディミに負けてるのは笑う。
もしかしてヴィク、設定からして今回は名無し猫の状態からのスタートになるんじゃとも思ったけど、名を聞かれてヴィクトリア、とは答えられるんですね。家も幸せな記憶も無いという捨て猫のヴィクトリア、この名前は誰がつけたものだったのかなあ。
あの捨てた人かどこか一瞬だけでも気まぐれに飼おうとした人がいたのか。
ネーミングの中で「プラトー」や「ディミータ」の時に該当猫が画面にメインで映るかなーと期待してたけど途中部分はカットだったよ…
ネーミング後のヴィクのダンスは、舞台とは違って直前の「3つ目の名前」を心に問うような動きをしていたのが面白かったなあ。ちなみに吹替え版、「名前」をひたすらに「ネィム」と言うのでめっちゃくちゃ語感が気になってかえってダンスに集中できなかった…。
吹替え版の訳、なんか妙にルー語多いのナンデェ…???
そしてダンス終わりごろ割り込んでくるミストのどんくさ感かわよい。
ジェリクルボールの説明してくれるけど、エントリー制になってたの「ええ…」ってなっちゃった
周囲の若い子たち参加してないの?みんな「自分こそが選ばれる!」って踊ってくれよお…
というか「歌をうたう」のが条件めいてたからナンバー持ちではない子は自動的に脱落している…
しかも今作、自分こそが選ばれるためにマキャが他の参加者を次々攫っていく展開になって
そうなると途中退場させると動かしにくいキャラがいるせいかエントリーの頭数が更に少なくなってる…
(タガーは勝手に歌ってただけ・マンペルはヴィクと遊んでただけ)
なんか猫生の後半に差し掛かった猫ばっかりが積極的に生まれ変わり求めてるみたいになってない?
てなわけで「ほかの参加者見せるね」ってな具合に案内してくれるマンカス兄さん。優しい。
しかしトップバッターの絵面がきたないw
予告時点から「ジェニさんとバストファさんの描写が下品方面にギャグだなー」とは既にわかってたので
今更ではあったけどそれにしても「ぐうたらデブ猫」の描写がきたない。
そこのイメージをガラッと払拭するネズミやゴキブリのシーンも、
薄々「この下品系ギャグの系統ならやりそう」と予想してたんですがドンピシャでしたね。ゴキ喰ったわ。
ネズミちゃんたちも食べる気満々だし、ジェニさんのキャラってこう、
「本来なら家猫がネズミやゴキを食べるのにこいつ全然動かなくて仕事しない」→「いや、実はネズミやゴキを躾るという搦手で家を守ってるんやで」というところがユーモラスだなあと思ってたもんで
結局喰うんかい!となんかもう生理的なイヤさ加減を上回って脱力した笑いが出ちゃったし2回目で絵面は慣れた。しかしあれ躾てるというより恐怖政治…。
あと、ゴキたちの行進とかは舞台上のゴキたち思い出すのでそれ自体は嫌じゃないんですよね。
私が許せないのはケーキに乗って踊ってるゴキたちのCGの雑さ!動きの雑さ!!
ゴキダンスもジェニナンバーの見せどころだろしっかりしろ!数が多い?CG予算がない?どうにかして!
ネズミちゃんたち(シスターズって書いてたからみんな女の子かな)他でもちょこちょこ出番あって可愛かったな。ジェニさん食べないで…。
ジェニさんの「気のいいおばさん」感がほぼ無いのだけが悲しい。
ところでこの後ゴキたち本番パフォーマンスのためかおばさんの衣装トランク(なんで持ってるのw)
に一緒に入って、と言うかポイポイ詰め込まれて出掛けたのにマキャによる誘拐騒動ではぐれちゃう訳ですが、これもしかしてゴキたちジェニさんから解放された?
ジェニナンバーの余韻もそこそこに割って入ってくるタガーがまさに舞台のテンポで好き。
高音の歌声で結構聴かせてくれるんですが、ナンバーの合間合間にジェニさんが茶々入れるのもどうもなあ
その内容も「あの声の高さ、去勢してるんじゃないの?」みたいなまた何とも下世話感よ…(マンカスがいいリアクションしててそこは流石に笑った)
仮に舞台版でジェニさんがそんなこと言って嫌そうにしてたとしても、あくまで舞台の中心と端だから
そういうのしてたとしても好き嫌いだけで済むんだけど、カメラがしっかりそっちに移る映画版だと
ちょっとネタパートがしつこかったなあ。タガー見せてよ。ここに限らず、ちょっと「脇」の部分映し過ぎじゃない?って思うことはままあった。
ミルクバーではしゃぐ猫たち結構絵面が可愛くて好き
ナンバー後、バーを飛び出したタガーが出合頭のグリザに威嚇して去ってく所、
ちょっと去る後姿がマヌケな感じだったのが否めない…
グリザナンバー、グリザが自らの有様を歌うパートから周囲が嘲るパートに入るところで
まだ歌おうとしてるグリザを阻むように別猫が歌いだすの(カッサだったかな)威圧感あっていいね!
カッサとディミだったと思うけど、歌う間も挑発的な表情をずっとしてて
流石にマンカスが窘めてたのも良かったし真ん中で困惑してるヴィクがまた良い…
グリザの設定は一応今作においては「元女優猫」って事でいいのかな?マキャと組んでた頃具体的にどんな事をして今の有様になってるのかは語られてないのでもしかしたら「娼婦猫」と似たニュアンスのエピソードはあるのかもね。
今は「荒れ地」が住処と言われてて、学のない私でも「エリオット氏の詩のタイトル!」ってテンション上がった。
バストファさんも予告段階から「描写が下品…」とげんなりしてたパターンなんだけど、
こっちは食べ道楽描写の汚さと反比例して、本猫のキャラ自体はジェニさんの描写とは違ってそんなに嫌なとこ無いな。ほんのりかわいいと思えるぐらい。
バストファさんをゴミあさりネコにしてほしくないという欲求はあるのだけども!
各地のパブで可愛がられててほしいのだけど!食べ物ゴミの一等地がテリトリーってだけだなこれ。
でもジェリクル達には(ご飯目当てに)割と普通に好かれてて良かった。もらうもんだけもらって後ろ足で砂かけてるジェリクルはいなかった。
バストファさんにはゴミ食べてほしくないけどジェリクル達がゴミあさってるのは楽しいし一緒にご飯食べてるミスヴィクが可愛い…!
このあたりからだったかな、マキャが先述の「舞踏会エントリー猫を次々さらう」というパートが入ってくるわけだけど(最初本気で「消して」るのかと思ったらさらってるだけだった。良かった)
マキャのくせに発想がみみっちくて「え、かわいい…?」って思っちゃったし観終わった今も思ってる。映画マキャかわいい。
かわいいと言えばバストファナンバー出だしのダンスの振りもめっちゃかわいい。
途中に挟まるギャグパートでバストファさんに怒られてる召使ポジションの黒白猫、
とうとう作中で名前呼ばれなかったので名前が微妙にわからない…
エンドロールと、ある程度事前情報も聞いたから今まで舞台版で聞いた事ない名前なのはわかってるけど、ゆえに表記がわからんし覚えられない。吹替え版のクレジット表記も見忘れた。
とりあえずこの猫、バストファさんに怒られててもご主人大好きみたいだし後のシーンでデュト様をガードしてたりしていい猫だなあ。
マキャの誘拐パート2回目、バストファさんを「スパッツ猫」と煽る描写があるんだけど、
ここで吹替え版だと「タイツ猫」って言ってるのが気になる…あれタイツって呼ぶの???
そしてこの後誘拐されたジェニとバストファがさらわれ先で合流するわけですが、
そこが「テムズ川のはしけ船の上」でウワーーーーキターーーー!!!とここでまた盛り上がってしまいました。
グロールタイガーの要素ここで入れるのか!!なるほどそれでガスとグロタイのキャストが別なんだな!
普段同キャストの兼役なことが殆どなグロタイとバストファさんが会話したりいじめられたりしてるのだけで妙に面白い…!
あとこのシーンで後ろでクスクスしてる怪しい(ほんとに見た目が怪しい)猫がどうもグリドルボーンぽくてびびった。
予告見た日から私が待ちに待ってたマンペルナンバー、あたふたしてるヴィクを2匹で拾い上げるシーンから始まるのがもう最高ですね。多分これどういう出だしでも最高って言うな私。
また一人ぼっちになってしまったヴィクが「うちらがいるよ」と手を差し伸べてもらってるわけですけど
まあこれ見てる皆原作知ってるしね!あとでどうなるか即わかるよね!!
それはさておき家の中でやりたい放題するマンペル&ヴィクが最高の極みすぎて
もうこのナンバーだけ割高でいいから映像買わせてほしい…円盤出るまでそれをリピートしたい…
ここまでの個別ナンバー、キャラ描写が好みではなかったり、歌の合間に変な芝居が挟まったりして
ナンバーの没入感が少なかったのに、ここに来てナンバーしっかりぶっ続け&マンペル描写違和感皆無+ヴィクも一緒になってはしゃいじゃって可愛いのコンボが決まりに決まりまくってめっっっっちゃ楽しいんですよこのナンバー!普段からマンペル狂いの私が言うので評価のフィルターかかりまくってることは想像に難くないけど言うだけ言わせてほしいこのナンバー最高。
いやー、タンス荒らしに始まり食卓もベッドもめっちゃくちゃで明のツボがピンと(「がちゃ」って感じだったけど)割れるとこまでビジュアル化してもらって大興奮でしたわ。
階段の手すりで2匹揃ってにゃんこモノレールやってたの可愛すぎかよおおお。
あと、マンペルナンバーの吹き替えは結構訳が良かった方なんですけども、
お肉盗ったあと「野菜だけ召し上がれ♪」とか、「マンゴジェリーか」「ランペルティーザ」に続いてヴィクが「2匹なかよく一緒かも♪」って歌ったりとか特に好きい…!
他にも「お!」って思う箇所あったけど忘れたから円盤早く欲しい。宮野とみゆきちのマンペル良かったよ…。とは言え吹替え版の訳、作品トータルでは微妙過ぎたので劇場ではもう2度と観ない。
で、やりたい放題やりまくった後、絶対そう来るだろうなと期待してた展開来ましたね!
ヴィク置き去りでさっさと逃走!にやけた「バイバイ」付きで!カーーーーッ 最高…!!!
もうここまでだけでマンペル好きとしてはもうこの映画円盤買いですね永久保存ですわ。
やつらに良心なんか期待しない。マンペル好きならめっちゃわかる。
置き去りにされてピンチのヴィクの元に駆けつけるミスト(どんくさ)
男気出してるねえ青い春だねえって感じですっごいニコニコ見てたし
帽子から色々出せるので鑑賞3回目あたりからは「ミストえもん…」って呼んでしまった。
この日来たばかりのよそ者なのに「長老が来たよ」だけを伝えに来たとかそんなことないだろお前
姿見えないだけで心配でしょうがなかったんだろとかめっちゃからかいたい。
ところでイヌとドア越しに対峙するシーン、マキャファイトの音楽が流れるんで「そこで使うんかい」ってなった。
ジェリクル達と合流したとき、マンカスがヴィクの手に残った装飾品を見咎める→ミストが「手品の失敗品」だとごまかす→追及しないマンカスの流れ地味に好き…
あと全く悪びれずヴィクにしっぽ振ってるマンペルと、ちょっとムッとしてるヴィクはちゃめちゃに可愛い。
そうそう、マンペル結構しっぽを手の代わりに使うシーン多かったですね。こういうとこも含めて表情豊かで本当良かった。
デュト様、メスネコになったことで「99匹の妻を看取って来た」が何度も生まれ変わり「99回の生を送って来た」ってなったのこれはこれで面白い設定で好きだな。
長い長い生を生き続けるデュト爺様と、長い時の中で生死を繰り返すデュト婆様かあ。
そういえば今作ではジェリクルチョイスでの生まれ変わり設定は「なりたい自分になれる」という話だけど、その選択を司るデュト様はどれだけ新しく生まれ変われてもデュトロノミーにしかなれないって事でもあるのかな。
余談ですが吹替え版で一番聞いてて苦しい訳のナンバーここだった。なんでこれでOK出たの…?
ジェリクルボールは振り付けにしっぽの動きも入れられるのいいなあ!
さっきもマンペルで書きましたがちょいちょいしっぽ(耳も)が演技してるの好きなんすよ。CGの強み。
ヒゲももうちょい演技してくれたらもっといいと思う!
あと正直なところダンスが観足りない!これから盛り上がるぞって曲調の所で
カメラがグリザ方面だけを抜いてしまったりするので高ぶりの行き所が辛い…!
これも舞台だと中心のメイン部分と端で同時に行われる1シーンって感じで見られるんだけど
映画のカメラワークだと完全に分断されちゃうからね…
あと終盤にカメラがぐるりと猫たちを映していくとこも、ピントが合ってないから物足りないいいい
じっくり猫たちの動きを見たいですのでどうかメイキング的な感じで円盤特典はダンスシーンもっと映してほしい。ジェリクルボール好きなんだよ…。ヴィクのダンスはとても好き!!
ちなみに視界の端に三毛猫がいたら速攻で捕捉する程度にマンペルセンサーが生まれつつあるんですが、マンゴちょいちょいヴィクのダンスの補佐に来るね?さっきあんなことしといてね???
ひとしきり踊りきった後の空間から離れるヴィクトリアと、外で寂しくメモリーを歌うグリザ
今回ヴィクに「初めて街に現れたよそ者」「捨てられた行き場のない仔猫」という属性が足されたことで、ジェリクルの輪に入れない2匹が鏡写しのようになる面白さもあるのですが「私にはその美しい"思い出"すらない」というヴィクが何気につらい!!
新曲であるBeautifulGhostの歌詞はまだ咀嚼中という段階で理解度まだ半分も行ってないと思うんですが、曲そのものは大分好きになってきました。
2幕のトップバッター、ガスを呼びに来るミストが完全に「大先輩を前にした若手」って感じでいいなあ
今作のミストは本当に「手品師」って言う属性の方が強い感じなんですよね。ショービジネス界の新人感。
あと楽屋裏のガスもぺちゃぺちゃ水を飲んだり柱に頭こすりつけたりしてるの、二足歩行なのに自然に猫でめちゃくちゃ良かった。
そしてガスの後に同じところにスリスリしようとしてるミストいいぞかわいいぞ。
ガスナンバーは舞台版よりみんなしっかり聴いてるな…と思いきや舞台袖でスキンブルがずっと何かゴソゴソいじってて笑ってしまった。
若手のにゃんこたちですらしっかり聴いてるのに!「近頃の若いもんは」されて素直にシュンとしてるのに!(かわいい)
猫たちから拍手喝采されるガスってよく考えたらレアですね!大体周囲の猫次のシーンの準備に退場してるし拍手喝采は客席の担当だもんね!
あと何気に猫ベッドで寛いでるデュト様&足上げて楽しそうにしてるデュト様かわうい。
お次のスキンブル、楽しくおなじみのナンバーが始まったかと思えば
当のスキンブル、とてもゆっくりタップを始めるので何かと思ったら、これ多分ゆっくりと動き出す機関車のテンポだね?
段々激しくなるテンポと曲や、足場周りで汽車の動きを表現する猫たちも楽しいし
劇場内の足場からロンドンの鉄道の線路の上へ場面は移って線路の上でのタップ音も楽しめて最高~!!
「bagmen playing cards」の歌詞の辺りで、後ろの方でトランプで遊んでたミストと他数名がカード隠してるの笑った。
線路上だけでなく寝台列車の中まで見せてくれるのもいい、とてもいい!
マンペルナンバーの満足感と非常によく似てるんですよこれ。歌詞の中の景色をビジュアル化してくれて、歌ってる本人のキャラクターに違和感が少なくて(ただスタンダードな舞台版と比べて見た目がえっちだなと思いました)
客室の名前がヴィクトリアになってるのもいいなあ。初めて来た子なのにこんなにみんなおもてなししてくれるんだなあ…。
そしてスキンブルナンバー終了直後にマキャが襲撃してくるあの舞台の間がここでも適用されてて笑った。フィニッシュ決めてるスキンブルそのままかっさらうと思わんやん…w
さらわれていくスキンブルを見て「マリオのスピンジャンプ」を思い出してたのは私だけでいい。
マキャナンバーは舞台とは違いマキャの片腕となったボンバル姉さまによるマキャ礼賛ソング。
予告でさんざん見てきた三日月の舞台セットは不思議ギミックのマタタビ拡散マシーンだったので
私の頭の中から「ドロンジョさま…」という言葉が離れない!って事はボヤトンはマンペルなのかな!w
ヤバめのマタタビを振りまくとジェリクル達が無力化orマキャナンバーを踊り狂う事になるわけですが
拡散に思いっきり手貸してるマンペルが楽しそう~~~~!!!!映画猫ありがとう~~~!!!
あとボンバル姉さまのしっぽがランペの首周りに添えられるカットがあって正直興奮した。
悪いお姉さまが悪い娘と絡んでらっしゃる…!(一瞬だけ)
マンペルと一緒になってマタタビ拡散させてるベレー帽の猫が多分グリドルボーンの筈。
だから悪名猫として名前が挙がる3匹がしっかり「そいつらもマキャの手先に過ぎない」を実行してるとこなんですよね。
それにしてもここまでしっかりショー形式でナンバーも作りこんで天上への階段も演出して自分からも歌いだしちゃって、マキャ本っ当かわいいな…
ボン姉さんそういうとこイイと思って支えてんのかな…とか考えてしまった。
そしてジェリクルチョイスの強要を拒むデュト様をもまたさらってはしけ船の上へ
グロールタイガーがデュト様に板歩きやらせるとかすごい絵面だ…
デュト様誘拐騒ぎの後も現場に置いてきぼりのマンペル(グリドルは回収されてるのに…!)
問い詰められて「遊びでやったんだ」「さらうなんて思ってなかった」との言い分もマンペルぽいし
それが本当でも嘘でもマンペル好き的にどう転んでもおいしいなあって思える辺りがもう最高。
何なのこの映画版、マンペル好きにおいしいマンペル描写ばっかりじゃないか。
さてここで「ミストフェリーズに頼もう!」がすんなりできるならいいけど
ここまでどんくさマジシャンぶりの方が遥かに多かったミストに
笑顔で無茶ぶりする少女ヴィクトリアの厚い信頼が寄せられてて私ならプレッシャーで即死するなあ!
ビクビクと自信なさげな声色から始まるミストナンバー、これはこれでちょっと楽しい。
しかも舞台ではマジックを披露するたびの賞賛の声として上がっていた
「Oh well I never was there ever a cat so clever as Masical Mr.Mistoffelees!!」を、
きっとみんなそう言うよ、という応援(兼プレッシャー)の声としての意味で使ってるんですね。
ここは吹替えでもわかりやすくそういうニュアンスの訳に変わってました。
何度も何度も失敗してからの、成功の兆し見えない雰囲気からの、背後からそっと現れるデュト様…は舞台版リピーターでもちょっとヒヤヒヤする感じがたまりませんでしたね。大丈夫かなこのミストって本気で思いかけた。
テンション上がってからのミストマジックは舞台版以上のマジカル全開。
デュト様奪還時にはなかったような華やか演出で自分をテレポートさせちゃうの調子づいてるな~~
ミスヴィクとってもかわいいのでヨシ!!!
あと自分たちが加担した誘拐騒動のためのアレコレなのに普通に後ろではしゃいでるマンペルどうにかして。かわいい。
初見時、このままミストの調子づいた魔法で他の皆もぽんぽこ助け出されるのかと思ったら
全く触れられないのでどうすんだと思ったら、はしけ船パート更に挟んできた!
マキャとボンバルが退場した隙にジェニさんが毛皮脱いで脱出してるの笑うわそんなん
脱出しちゃえば数の上では有利…と思いきやちょっとへっぽこな戦闘シーンではあったけど、
ガスがファイアーフローフィドル!!と叫びながらグロールタイガーを渡し板から落とすの
何とも言えない(イネファブルとでも言えばいいです?)面白みがこみ上げてきちゃって大変だった。
そもそもガスとグロタイは原作詩では全くの別猫の話だったのが、舞台版で
ガスの持ち役=グロールタイガーのように融合したパターンが多くて、それをまた今回
ガスが本来の持ち役の名前を叫びながらグロールタイガーを倒すの、
なんだろう何だかうまく言えないんだけどメタ的にめっちゃくちゃ面白かった…!
そしてグロタイがやられた後、後ろの方でこそっと逃げ出すグリドルのしっぽが見えて
「quickly disappeared」だ!やっぱりこの猫グリドルだ!!と再確認できてそれも楽しかった。
今回の映像化でもグロールタイガーナンバーは入らなかったけど、要素としてはちゃんと取り入れてくれてるんだよなあ…。むしろ特にフォローの無い(無いよね?)ランパスの方が今回は残念な感じ…?
そして最後のメモリー、舞台ではグリザから近づいてくるのだけど、
今作ではヴィクが積極的に引き入れてここで歌ってと笑顔で無茶ぶりする少女パート2が繰り広げられて、鑑賞3回目の頃には「この無垢な仔猫ちょっとこわいな!?」と思い始めてしまった。
前半はちょっと朴訥な響きのある声で、touch meから急激に歌唱力で殴ってくるタイプなので
若干好みかどうかでいえばちょっと好みでないタイプの歌い方なんですがそれはそれとして後半の響かせ方半端ないです。
聴いてるマンカスがほろりと泣いてるの意外だったな。
天上への旅のルート、ビデオ版の階段型、四季版での雲型と見てきたけど
映画版ではどんな形になるかと思えば、壊れたシャンデリアをミストマジックで包んで
気球として飛ばす形になってこれまたファンタジック。
明けていく空に向かって昇っていく、というのが舞台ではあまり見れない絵面で良かったなあ
(メモリーの時点で夜明けを示唆してるので、確かに昇天時点では少なくとも薄明るいんだろうとは思うけど舞台背景は常に夜空なので)
とここでしぶとくも気球から垂れた尻尾みたいな紐につかまるマキャヴィティ。かわいいな…可愛いなお前…
しかもつかまりきれずに落ちるわ、瞬間移動しようとしたけど魔力が尽きたのか出来なくて、
高い所から降りられずにミャーミャー言ってるとかお前本当かわいいな…!ボン姉さんこういうとこがいいとか思ってないだろか私は心配です。というかボンバルどこ行った。
ところでこのラストの場所、トラファルガー広場なんですよね。
「犯罪界のナポレオン」による天上行きが阻まれたって事で、なるほどなー!
猫からのご挨拶は、ちゃんとデュト様から観客へ向けてのメッセージになってる…!
私の方をちゃんと見てる…!あまり歌としてはがっつり聞かせるタイプの歌い方ではなかったけど
優しく語り掛けるおばあちゃんデュト様が途中おいしいものの話題でちょっとテンション上がってるの
可愛かったしあとマンカスが意外とこっちも反応大きくて楽しかった。
難を言えばデュト様とその周りの3匹だけの画面が多いので他のここまで映ってきた猫たちにも
もうちょっとずつカメラ寄って行ってくれないかなあ…とか思ってた。
カメラが引いてもね!マンペルがね!若干奥側なんですよ!!
小さいしあまりピント合ってないし手前のスキンブルに隠れちゃうし!
最後にデュト様がヴィクをジェリクルだと告げるシーン、
初回は「ジェリクルキャット」を2回繰り返して言ったのかな?と思ったんですが、
いやこれ2回目はちょっと違う言葉だな?と気づいた瞬間、あれだ!!
ジェリクルの語源になったやつだ!なんかエリオット氏の幼い姪っ子ちゃんが舌足らずに発音したことでジェリクルって聞こえたって言うあれだ!!!!とか視聴3回目にして最高にテンションブチ上がりましたね…(気づくのが遅い)
その語源になったワード、ソースを伝聞形式で見たのが15年ぐらい前だし
その時点で「cute little catだかpretty little catだか」とあやふやの極みだったし
「でもこれだとジェリクルって聞こえないな…??」と結局語源なんだっけ状態だったので
今回せっかく聞けたのに実際なんて言ったのかイマイチわかってない…圧倒的英語力不足…!
円盤買って届いたら英語字幕つけて観ますね!!!
とか書いてる内にナタリーさんとこの記事でこの話題触れてたのに気づいた!
「Dear little cat」!おぼえた!!
映画猫吹替版マンペルナンバー、お肉盗ったあとの「and most of time~」辺りの訳が「野菜だけ召し上がれ」
になってたの最高オブ最高なので早く円盤出てほしい。また聴きたいけど劇場ではもう字幕だけにする。
====追記====
映画猫4回目の気づいた事ちょこっと
映画冒頭で雲の中に見える猫の顔、
昇天していくグリザの向こうにもまだうっすら見えてた!最初だけだと思ってた!
あと以下はただの私の妄言です。
「右目は過去を、左目は未来を見ている」みたいな創作ネタがあるんですが(由来不明・少なくとも私はカウビしか思い出さない。ただし私はこのネタで1回CATSのファンアートを描いた)
冒頭の猫の顔、うっすら左目の辺りがかすんでいく感じがするんですけど、ラストに見えた顔はむしろ左目の方辺りしか見えないんですよね。
上記のネタがもっと浸透してるor由来のしっかりしたものならあるいは…などと思いつつも
私の脳内では勝手にこの作品解釈に適用していきたい。ただし、私の見た猫の顔の記憶が実際と違ってるかもしれないので円盤出たらまた確かめよ。