愛し方が分からない
吹雪の夜に
遂にサツキとの同行任務。下忍の上にブランクがあっては、それほどスピードも出せないはず。少し緩めて走ってみても、やはりか、ついてくるのがやっとで息も切らしてしまっている。目的地までは遠くはない、問題は無いが、別の問題が発生した。任務地が吹雪いてるなど聞いとらんぞ。サツキだって寒さが限界で潜り込むほどだ。手を触れてみれば、死人かのように冷たかった。これでは寝れるわけがない。包める物全てで包ませてやれば、これでやっと温かいと。
話の中でサツキは「13」と言っていたが、連れてきた時は12だったはず。いつの間にか知らぬ間に、誕生日を迎えている事を知る。俺は、部下の誕生日すら祝ってやれないのか。
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