【創作】幻想画
113
束ねつづけたあきらめの先で、一般的に傷などと揶揄される痕を見つめたときにわたしはふと思いたってその薄皮を剥いでみた。
虚だ。それは虚でしかなかった。
――俺たちの関係は〈殺しあいの約束〉で繋がれている。