良夫の話が終わった。
…まだ話をしていない語り部は和子しか残されていない。
しかし、和子は黙りこくったまま言葉を発しようとする様子は無い…。
何か考え事をしているようだ。
皆の話を聞いて思う所がある様な印象を受ける…。
しばし沈黙が開かずの間を満たした…。
自身の考えが纏まったのか言葉を紡ぎ始める和子。
和子はこの村に伝わる昔話を語り始めた…。
568
つきこもりの晩に