AIアシストロボット「シャチク君」
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小説家になろう、カクヨムにて連載中のWeb小説、【3020ストーリー】に登場予定の、新種のアシストロボットを描きました。
全人類にとって、働くことは、誰かのことの為にする事、または生きるためにする事だが、今回はあるAIアシストロボットを紹介する。
彼の名前は通称、「シャチク君」と呼ばれている、名前はまだないAIアシストロボットだ。その名前に違わず、社畜で不遇なロボットだ……。見ているだけでも、我々までもが悲しくなってしまう……。
毎週全日出勤、サビ残もほとんどで、ブラックな上司にこき使われているのだ……。理由としては「ロボットだから大丈夫だろう」「どうせAIだから、給料抜きでこき使ってやる」と残酷な理由だ……。
AIアシストロボットは、確かに優秀なんだが、道具って訳じゃない。AIアシストロボットも注意点があり、働いた分に見合ったご褒美やお礼を与えないと、怠け癖が付いたり、怒りっぽくなってしまう。最悪の場合、家出や退職をする事になってしまう為、人と同じように扱わないと行けない。虐待やいじめを与えても、当然、法律違反になってしまう。
でも、「シャチク君」は、感情のプログラムが故障しているため、あまり、怠け癖とかになったりは出来ない……。
そんな彼にも楽しみがある。それは、ケーキ屋「キャンディ・ポップ・ランド」のサービスのケーキを食べることだ。後ろにいる、コック・ロボットがいるお店には、残業している人なら、サービスで提供してくれる、コック・ロボット特製の、苺のケーキだ。特別リッチって訳じゃないものの、生クリームのクリーミーな甘さ、スポンジケーキのフワフワな食感、そして、甘酸っぱい苺、これらが3つ揃っているこのケーキは、満足感を与えてくれる。
もう一つは、貴重な休日を使って、ぶらぶらと出かけていくことだ。ある戦士と一緒に遊園地と行ったり、一人で美術館に行ったりと……貴重な休日をどう使うか計画をしたり、しなかったりとしていた。
現在も、彼は会社に出勤している。でも、疲れたら無理しないで休んでほしいと、みんな思っている事だろう。
「やれやれ……社畜の概念はかつての地球の時から、まだ残っているとはな……例のロボットの身体が心配だ。取り返しのつかないことのないように、桃に修理をお願いしなければな……」
――「シャチク君」の噂を聞いた、李徴が険しい顔で話した。
「お手数をおかけしますが、クッキーをあのロボットさんに渡してきてくれませんか……? いつも頑張っているあのロボットさんにせめてものお礼をしたくて……」
――美菜がそういいながら、手紙が入ったクッキーの袋を取り出してきた。
「あいつっていっつも仕事してはフラフラしながら帰ってきてるよな~。もし、暇があったらマシマシラーメンをご馳走しよっかな~。あっ、駆とウルと優二とで遊園地に行くってこともありよりのありかもな~」
――「シャチク君」とすれ違ったラルクは、拳を握りながら話していた。