マーシェ
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ニクラス教が庇護している街を警備しているポリスシスターの長官。
貧しい家庭で五人兄弟の末っ子として生まれる。
家族仲は比較的良好だったために、生活は苦しいながらもどうにか過ごしていくことができた。
「この貧困は一刻も早く抜け出さなければならない」というマーシェの思いは日に日に強くなっていき、それが後の成長へのバネとなっている。
裕福になるためには偉くなる必要がある。何かしらの権力を握る必要がある。
ニクラス教の役職持ちともなれば間違いはないが、全くの部外者である自分が目指すには現実味がなさすぎる。
自分が努力して得られそうなポジションはないか。
そう考えたマーシェが目を付けたのが、高い能力さえあれば出自を問わない組織、「ポリス」であった。
そこから猛勉強、体もとことん鍛えたマーシェは見事にポリスシスターへの入隊を果たす。
のみならずその後も職務に一心不乱に取り組み、その名前は瞬く間に街中へ広まることとなる。
その働きぶりから若くしてポリスシスターの長官にまで推されることとなり、念願の「権力」を手に入れることができた。
ニクラス教の祭りの日を狙って教会に乗り込む計画を立てたアマット達の動きにいち早く気づき、陽動しているクラッシュ教らの鎮圧を別部隊に任せ、単独行動しているアマット・ヒティと街中で遭遇。
アマットの強さを体感し、簡単に捕まえられる相手ではないと悟ったマーシェはアマットと対話。その中でこの星の歴史の歪みを伝えられた彼女は、半信半疑ながらもふと思い浮かんだニクラス教会内の「封印された開かずの間」に乗り込んで調査を開始。
真実を知ったマーシェは一転してペイガンシスターズに加勢。作戦の成功に一役買うこととなった。
性格は常に冷静沈着。どんな状況であろうと最適解を常に計算し続けている、敵に回すと恐ろしい人物。
しかし子供時代の苦しい経験の反動からか、正義の名のもとに罪人を痛めつけることに快感を見出すサディスティックな一面がときおり顔を出す。
とりわけ警棒を持ったときに顕著であったが、最近はそれなりに抑えられるようになってきたらしい。
ポリスシスターは元々ニクラス教徒の中で警護を担っていた者たちが後に立ち上げた組織であり、いわばニクラス教の分家のような存在である。
そのためニクラス教との関係が非常に近く、司祭となったタルヒとは歳が近いこともあり、お互いに尊敬し合う良い仲となった。
それぞれ立場が変わってしまった今でも、その思いは変わっていない。
・戦闘スタイル
ポリスシスターの武器を用いた捕縛術。
また肉体も鍛え上げており、あまり披露する機会はないが格闘戦の強さもかなりのもの。
・技
ポリス用ピストルでの射撃、味方のパトカーを呼び出して自身のスピードを上げる「パトカー要請」、手錠を投げつけての拘束など。
・必殺技
特製警棒を強烈に振り下ろすことで真空波を巻き起こす「エアスラッシュ」。