タルヒ
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元ニクラス教司祭で、愛の力を行使できる天神。
ニクラス教の加護を受けている町の中で産まれる。
産まれた時点で盲目であり、外の世界を視覚的に見たことがない。
それはタルヒにとって大きなハンデではあったが、同時に周りの人間から助けられる有難みを身をもって痛感しており、それが謙虚さ・人を愛する心の持ち主へ成長する根底ともなっている。
常に優しく、また質素な生活を好むタルヒはまさにニクラス教の説く理想像に限りなく近い人間であった。
そのため、若年ながらも他のニクラス教徒から熱烈に支持されて司祭に推されることとなる。
ニクラス教会内にアマットとヒティが侵入してきた際も、異変は感じつつも冷静な態度で堂々と受け答えをしている。
ニクラスの加護によるバリアと落雷、そして多数のガードシスターを呼び出してアマットを苦戦させた。
戦いの末に結局ニクラスは追放されてしまったが、それでもタルヒはニクラスへの信仰を捨てることはできなかった。
少数の同志たちと共に人里離れた地で祈りを捧げる日々を送っていたが、ある日、以前からタルヒの話をニクラスから聞いていたセラフィーナが突如として降臨する。
その噓偽りのない本当の信仰心を見てセラフィーナは感動し、タルヒを天神にしたいと誘いをかけた。
タルヒは戸惑うが、同志の信者たちから賛同もあり、天神となる決意をする。
今一度、自分の力だけでペイガンシスターズと戦い、何が正しいのかを見極めるために。
常に穏やかで、場にいるだけで周囲の空気を和ませる性格。
また聡明な頭脳も持ち、いかなる状況でも冷静かつ丁寧に他者とのやり取りを行う。
この姿勢はアマットも一応の敵ながら見事だと感じており、他の多くの者も彼女の芯の強さに感心している。
後にタルヒはアマットから天界と冥界の争いを休戦にしないかと提案されるが、それも彼女の判断を信じてのことであろう。
(アマットからは「お互いに自分の信ずるべきものを信じぬいた者」として、自分とは似た者同士だという評を受けている。)
音楽もこよなく愛しており、ハープの演奏に合わせての美しい歌声はどんな喧騒な空間でもすぐに静まらせるともっぱらの評判である。
・戦闘スタイル
愛の弓矢による射撃。
矢に込められた愛のエネルギーと歌声により、敵の戦意を喪失させることを主目的とする。
・技
敵の悪意を射抜く「ラブ・アロー」、上空に放つ多数の矢が降り注ぐ「マーシー・レイン」、歌声を聞かせて敵の心を清める「ドーズ・ソング」など。
・必殺技
天空へ放つ矢が強烈な愛の波動となって敵を浄化する「コンフォート・アロー」。
・配下エンジェル
同じく愛の弓矢を持つ「ラブエンジェル」、惰眠をむさぼりながらイビキをかいている「ナップエンジェル」、天神について長々と説教する「パスターエンジェル」、自作の翼で飛び回り羽根をまき散らす「ウイングエンジェル」など。