セラフィーナ
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天界、そして天神やエンジェルたちを生み出した大天神。
リューディアの姉にあたり、この世界には彼女より少し早く表れたらしい。
まだ生命体というものもほとんど存在していない暗黒だけの世界。セラフィーナはそんな光景がたまらなく嫌だったので、彼女の理想を反映した煌びやかな世界を創ることを決心した。
そして生まれついての強大なエネルギーによって一つの新たな世界、「天界」を創り上げることとなる。
天界の中で自身にとって必要な存在と思われるものを「天神」として具現化し、どこまでも賑やかで明るい世界を広げていったのであった。
リューディアが突然いなくなったことはさすがのセラフィーナも驚いたようで、しばらく天神たちとともに捜索していたが行方は掴めなかった。
「きっとまたどこかで出会える」と気持ちを切り替えて、自分の元にいる者たちと今を楽しく過ごすことに意識を向けることにした。
そんな折、「惑星ルーインにてリューディアが現れた」という知らせを受けた彼女は、居ても立っても居れず天界を飛び出したのであった。
これまで人間という存在にはろくに関わってこなかった彼女であったが、ペイガンシスターズと対峙することで彼女達の心の強さに歓心させられる。(ペイガンシスターズの側はリューディアの言により無理やり対峙させられた形ではあるが。)
そして心の複雑さ、ポジティブな気持ちもネガティブな気持ちもどちらも大切なものだというリューディアたちの主張にも耳を傾けた。
それを受けて、リューディアを連れ戻す予定であったがそれを取りやめ、お詫びも兼ねてその場で盛大なパーティーを開催。
天界・冥界を巻き込んだ騒動は、ここにおいて一つの決着を見たのであった。
大天神という大層な肩書きと裏腹に、おっとりのんびりとした、非常に親しみやすい性格。
タルヒのような厳粛さをもった優しさとはまた別の、近くの者の心を自然と素の状態にしてくれるような暖かさを持つ。
争いごとは嫌いで、絶大なパワーを持っているもののそれを他者にぶつけるような事はまずありえない。
(基本的には争いたがっている者に近づき語りかけることでほぼ争いが終わってしまう。)
リューディアのことは「リューちゃん」と呼んでおり、共に楽しく暮らしたいという願いはずっと持っているようだ。
朗らかな性格だが、酒が入るとその明るさにさらに笑い上戸の性質が入ってしまう。
誰彼構わず執拗に絡んでいくようになり、一人で静かに酒を楽しみたいリューディアとしてはこの性格にはかなり困らされていたようだ。
・戦闘スタイル
敵の心を穏やかにする光線を発射する。
力を抑えているものの、それでも大半の者はその光に心を奪われてしばらく夢心地になってしまう。
・技
前方に大きな光線を撃ち出す「ロジェットシャイン」、拡散する光線を放つ「レディアントシャイン」、光線が左右に撃ち出された後に敵を追尾する「ジョヴィアルシャイン」など。
・必殺技
光線を全方位にバラバラに撃ち出して周囲一帯を清める「ルミナスシャイン」。