|THE WHOLE WORLD

▮ 天使が住まう聖域

▮ 人間などが住まう地上

▮ 悪魔が住まう混沌


世界はこの三層で構成されており、今現在はその世界をアルカディアと呼んでいる。その名は千年にも渡る人獣戦争が終戦した日を境に決められ広まったが、それ以前の時代は旧時代と言われていた。

人間、獣人などの生ける者達は、誰もが先天的に魔力を持ち得ているが、魔法として扱うには才と器がなければ難しい為、皆が魔法を扱える訳ではない。しかし、特殊な条件によって後天的に魔法を扱うことが出来るという例外も存在する。

|Continent

▮ Altera


大陸の殆どが緑に覆われており、世界最大の湖がある。動植物や多種族に富み、針山や砂漠地帯もあり、中でも有名なフライハイトは古き王家と言われている。


▯ アルテラにある国々

フライハイト オルニット リーベル

▮ Wrbad


西の国を除きほとんどが雪に覆われている大陸。特に知識の集積地であり、場所によっては古代のものまで研究が進んでいる。他にも神秘の生物である竜も存在している。


▯ ウルバドにある国々

グローリア クラテス ハルハット

▮ Arcana


秘境の島と呼ばれている小島。島周辺の海には巨大な渦潮に囲まれており、渦潮周辺まで近付くと辺りの空に黒雲が漂い、海からも空からも侵入不可能とされている。


▯ アルカナにある国

アクィラ

|Magic

魔力を扱う行為を総じて魔法と称する。種族によって生来から会得している魔法も存在する。

種類を問わず、魔法を使う者を魔法士魔法使いなどと呼ぶ。

▮ Kinds


▯ 魔術

魔石など魔力が込められた物を媒体にし様々な道具を使って扱う術式の魔法。

魔石とはウルバドの鉱山で採れる魔力を有する希少な鉱石。磨くと宝石のような輝かしさを持つという。


▯ 聖魔法

闇魔法とは対になるものであり、神霊の力を媒介にする魔法。

殆どの者が扱うことが不可能な希少な魔法で、確認されているのはエルフなどの神聖種族や一部の聖職者が扱えると言われている。この魔法は悪魔に対抗できる唯一の力とされており、かつてイースが戦争時代に扱っていた魔法でもある。

▯ 闇魔法

聖魔法とは対になるものであり、現在法で禁止されている魔法。

使用する際に魂への負荷がかかり、悪魔の力である為混沌から悪魔を呼び寄せる原因となることもある。しかし、悪魔の力はその代償もあって強大であり、悪魔が蔓延っていた昔の時代では闇魔法を扱う者が多かった。

現在はアナスタシアが独自で研究していること以外、これを扱う者はいないとされる。


▯ 霊魂歌

魔法の中でも特に稀なもの。簡潔にいえば魔力を声に交えるものだが、原理は未だ不明。

これを扱う者は神獣やエルフの神子しかいないとされる。その力は精神に作用し術者が強ければ強い程、魂までもを操ることが出来るとされている。

▮ Ways


▯ 自由

自身の魔力を使い自在に魔法を扱うもの。己の力量の範囲で想像できるあらゆることを行うことができるが、相当のスキルやセンス、魔力コントロールが必須。


▯ 呪文

初心者でも使用できる発動が確立されるもの。自由形式に比べると柔軟性が低く、それぞれ呪文を覚える必要がある。


▯ 召喚

召喚は殆どが物を媒体にして発動させる魔法な為、魔力や精神面の強さよりも、知識面を重要視される。召喚するもの一般的に火や水などから使役している生物まで多彩である。

|Races

▮ 神の者  -天使、神獣

▮ 在る者  -妖精、精霊、神霊

▮ 生ける者 -人間、獣人etc.

▮ 魔の者  -悪魔、魔物


この四系統の種族が存在しており、神の者から始め、全ては系譜として血が繋がっている。

神の者である天使は聖域から離れる事はなく、魔の者である悪魔は混沌から抜け出す事は容易ではない。

▮ Divine Being


▯ 天使

地上を創造し、神獣を遣わせたもの。人間と似ているが、エルフの耳と鷲の翼を持つ不滅の種族。地上を創造した直後は地上に現れることが度々あったが、それ以来地上に現れることはない。

史実として古事記などに天使の存在は書かれているものの、何より地上を繁栄させた眷属の方が知名度としては非常に高く、天使という存在は聖職者などではない限りそれほど重要視はされていない。

▯ 神獣

天使の眷属であり、地上の繁栄の為に遣わされたもの。鷲の頭と翼、そして獅子の体を持つとされている。初代神獣は地上そのものになってしまう程巨体であった。人間の姿になることもでき、容姿は天使と酷似している。

神獣は役目の存続の為に子々孫々受け継がれており、イースはその末子である。

▮ Spirits


▯ 妖精

妖精は小さな体にエルフの耳とトンボの羽を持つ不滅の種族。神獣の魔力の残滓とも言われている。友好的でおしゃべりが好きという特徴を持つ。彼らとの会話で地上についての知識を得ることもあった。


▯ 精霊

魔力とは別の地上に散らばっている生命エネルギーが集合したとされているもの。地上の均衡を保っている。各地には精霊を束ねる精霊が存在し、総じて大精霊と呼ばれている。妖精よりも格は上であるが存在性はほぼ同じであり、初代神獣が地上を作った際に神獣の生命エネルギーを基に生まれた残滓である。

▯ 神霊

天使の分霊と言われる神聖なもの。

聖魔法に必要な存在であり、唯一悪魔に対抗できる力を有している。強力な神霊な程自我を持ち、聖魔法においても強大な力を発揮する。逆に力の弱い神霊は感知することも難しい。

聖魔法を扱うのが難しいとされるのはこの神霊が人を選ぶ為で、その判断基準は現時点で不明。決して信仰心が高いだけでは好まれない。

▮ Existence


▯ 人間

昔はヒトと呼ばれていた存在。寿命は長くとも120年程度で動植物を除き他の種族に比べると最短の生命である。

知恵に富み発想力や想像力に優れ、魔法から魔術を生み出すなど歴史や文明を多く残している。


▯ 獣人

動物の特徴を持つ人間に似た種族。それぞれの動物の姿に形を変えることができ、身体能力が非常に高い。獣人は人間と同じく120年生きる者もいれば、それ以上生きる者もいる。

様々な種の動物に似ているが、基本的にネコ科とイヌ科が多い。他にも爬虫類系統や昆虫類系統の獣人もおり、人によってはそれらを竜人、虫人などと呼ぶことがある。

▯ 人魚

エルフの耳と魚のようなヒレを持つ不死の種族。滅多に見られないが、稀にアルテラにあるクィネ湖で見られると言われている。

他種族に基本ある舌や声帯がなく、言語を理解する知能はあるが言葉は話せない。同種族とは鼻腔から発する音波でコミュニケーションをとっている。


▯ エルフ

尖った耳を持ち人間とよく似ており、寿命を持つ種族の中で最長寿の種族。 彼らは神獣の使徒であり、中でもエルフの神子は代々神獣に選ばれた者で世界を導く標(しるべ)と言われている。

例外はあれど、ほとんどはアクィラに住み、人前に現れる事はない。

▮ Disaster


▯ 悪魔

非常に凶悪で地上を穢す者であり、神獣の分霊でもある存在。彼らは神霊と似たような性質をしているが存在性は真逆であり、混沌の奥深くに彷徨っている。魔力を喰らうため魔法や魔術の類は一切干渉することができない。唯一、神霊の力は有効とされている。

▯ 魔物

悪魔が生ける者の死骸などにとり憑いた悍ましい姿の者達。何かの生物に似たものから不定形なものまで多種多様で、並大抵では弱らせることすら困難なもの。稀に地上に現れているのがこの魔物である。

魔物を発見した場合、即座に討伐、または封印のどちらかを選択しなければならない。放置すれば国もろとも滅ぼしかねないからだ。

|World

▮ War era


人獣戦争、旧時代とも。

歴史上最も悲劇とされた戦争の時代。


ヒトと獣による大きな戦争が始まり、それは悪魔すらおびき寄せる程地上に悪意と憎悪に満ちていた。現在封印されている魔物はその時代に生まれたとされる。

長い年月の後、イースの手によって戦争は治まり、秩序を保つ為の法律を作り上げ新時代として「アルカディア」の名が広がった。


▮ Culture


旧時代では異種族に対して敵対心や嫌悪感を表すものは多かったが、現在は異類婚姻が許されるほど異種族に対する印象などが大分穏やかなものになっている。しかし、個人差はあり過去の因果で敵対する者は存在する。

民族文化も存在するが、それを見分けるのは服装や習慣などが多く、民族の中でも種族の違うものがいたりする。

▮ Ministry of Magic


新時代に向かうまでに結成された魔法組織。魔法省と呼ばれることが多く、魔法に関する法令や条約を定める権利を持つ。

魔法を争いの為に使わせないようイースが他者と話し合いのもと「魔法法律」というものを作った。それは魔法による暴虐の抑制として決められた法則が多いが、根本にあるのは「魔法使い個々の力を増大させないこと」であった。イースの啓示によりその真意を知る者はエルフしかいない。


▮ Guild


冒険者ギルド協会と国際ギルドが主に活動しており、それぞれで有名なギルドは「ケペル=ロー(KL)」「ヴィオ・ヴァン・ヴァリアン(V.V.V)」など。KLは個人の依頼も請け負う人の為のギルドであり、V.V.Vは国規模の災害や事件の解決を請け負う世界の為のギルドである。

▮ Beliefs


殆どの人たちは神獣を信仰対象にし、いわゆる神様と同格視している。かつて神獣らを崇拝する為に神殿を幾つか建てていたが、何千年と経て崩落しているものが多く、形が残っているのはクラテスの奥地で凍結されている「天誅の神殿」と、アクィラのエルフの民が守る「忘却の神殿」だけである。


▮ Chaos


本などには地上より遥か下にあるとされているが、実際は莫大な魔力の歪みによって出来た亜空間であり、形を持たない悪魔がその空間に棲みついている。本来悪魔以外がその空間に入ることはできない。

|Myth

原初時代からアルカディア時代までに記録された書物のひとかけら。

▮ アルカナの黙示録


所有:アルカナの民

原初時代からの古い歴史が記された、世界の真実が記録されている書物。


▯ Prmtv Dvn Bsta

地上を創りし天使は一匹の神獣を地上に降り立たせた。

(中略)神獣は大地を割った。

硬い嘴は山となり、大きな瞳は月となり、流す涙は雨となり、撫ぜた大地は緑となった。

そうして世界は造られた。


▯ Smnum Extr

ただの小さな口論が、世界を巻き込む戦いとなったのだ。

栄えていた国や街は廃れ、森は枯れ、水は腐り、生ける者たちは死んでいった。

そして、死んでいった者が残した怨嗟が地上に蔓延り、それに誘われたかつての成れの果てが地上に増えていった。


▮ 教聖典


所有:オルニット教会

神獣を崇拝するために残された書物。少々事実よりも誇張されているところがあるため、信憑性は薄い。


▯ Orclm

”地上の民よ 愚かなる民よ 許されざる民よ そなたに罰を下す”

響く雷鳴、唸る震動。咆哮せし貴なる神獣は、溢れ出す光と共に蔓延る悪魔どもを一掃した。

▮ 王家の古事記


所有:フライハイト王家

種族の元祖、国が作られるまでの記録などがある、文明の世が記された書物。


▯ Evltons

時が流れ、獣たちは変化を遂げた。

四足から二足になる者、獣の姿のまま生きる者、ただ在るままにいる者。

こうして、在る者と生ける者が分かたれた。


▯ Intum

生ける者たちが国を作り、組織を作り、天使と神獣が創りし地上を栄えさせている最中。

あるヒトと獣の一言で大きな争いを生んだのだ。


▮ ヒトの歴史


所有:なし

一般的に流通している歴史の本。幼い子供に聞かせることもあれば、勉学の為に利用することも。


▯ Prsprty

知性を持つ者は自らをヒトと呼び、やがて彼らは似た姿を持つ者と集まり散り散りとなっていった。

しかし、みな自らを創り出した神獣の子を各地で王として崇め、住まう場所には神殿を作り上げた。

▮ 標詩


所有:アクィラの民

主に霊魂歌の使用の際用いられる歌詞であるが、エルフにとっては子々孫々へ継いでいく為の座標でもある。


"地上の標(しるべ)をここに遺す"


▯ Pss Orrd

(一部抜粋)

心集わせ、想いを綴れ

いずれ滅びゆくこの地へ捧ぐ詩

花を咲かせ、芽吹かせ、育み

仇なし、穢れゆく魂を

祓い清めたまえ


▯ Pss Prsprty

(一部抜粋)

心奮わせ、想い揮わせ

いつか堕ちゆく世界に捧ぐ詩

統べて、繋ぎたまえ

遥か果てへと続くように

▯ Pss Srnts

(一部抜粋)

心安らぎ、想い奏でる

やがて狂いゆく人々に捧ぐ詩

すべからく、粛々と

蝕む禍事を断ち切ろう

祈りの言霊をそなたへ紡ぐ


▯ Pss Rsnzz

(一部抜粋)

心通わせ、想い繋げる

ひとり寂びゆく霊魂に捧ぐ詩

尊き原初の鳥よ

誰が為に、全ての民に

共に謳おう、地上の民へ!