……様々な謎を残して泰明の話は終わった。
泰明の次に葉子が指名したのは遠縁の親戚の哲夫だった。
初っ端から泰明の話で怖くなった葉子は、この面子の一服の清涼剤(?)である哲夫に話をしてもらい、この室内に満ちた不穏な空気をカラッと一変させてくれる事を期待した指名だった。
当の哲夫は、そんな期待を知ってか知らずか、自分がとある地方に冒険に赴いた時の話を始めた……。
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つきこもりの晩に