華麗に戦い抜きますわ(騎士ペリーヌ、ただし11世紀)
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やっぱり鎖帷子描くの好きだわ(直球)
騎士ペリーヌをあえてファンタジーではなくリアルに、しかもよくある15世紀のプレートアーマーの姿ではなく、あえて鎖帷子全盛期の11世紀の姿で描いてみようというわけです。ペリーヌさんの出身はノルマンディですから、イングランドやシチリアや聖地をも征服したノルマン人の本拠地でもあるわけですし。
以下解説:
1、全体的にペリーヌさんの着用している武装は「バイユーのタペストリー」で有名なノルマン騎士のものを参考にしています。胸にある額縁のようなものはこれまで諸説ありましたが、現在では心臓を守る増加装甲と見られています。この絵でも、金網テクスチャを二枚重ねして再現しました。
2、11世紀にはまだ盾に紋章を描く文化はありませんでしたので、カイトシールドにはパーソナルマークの一部分から取った模様を描いています。15世紀などの姿で描くなら、パーソナルマークでもよいでしょう。
3、足元は飾り紐で補強したゲートルを巻いています。ノルマン騎士の場合、経済状態を問わずこれが一般的でした。11世紀終わりごろからは脚も鎖帷子のタイツのようなものを履くようになり、さらに重装化します。
4、この、鼻当ての短いノルマンヘルムは実在します(https://pin.it/7jw6azhAu)。基本的には逆T型のフェイスガードと組み合わせて使うものだったようです。
(24年6月作品。)