やっと戻れたのも束の間。俺もサツキもアジトでやることが山のようにある。なんとかさばけばもう夕刻だ。サツキは飛段と共に夕飯の用意をし共に食事をしたが俺はそれどころじゃなかった。一刻も早くサツキとの時間を過ごしたい。いつ薬を盛るのだろうかと酷く心待ちにしていた。
部屋の中に入れた時もまだ心の準備とやらができてないんだろう、顔を合わせてはくれない。愛らしいがいつまでも俺は待てる方じゃない。
185
愛し方が分からない