クランナッハ・セーティグ陸軍 将校、野戦装備
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少佐、「ドラグーン・イマール」機械化竜騎兵連隊 第1大隊、第1機甲旅団
架空世界「失魔世界」でメインの舞台に据えているクランナッハ・セーティグ連合王国の将校用戦闘装備です。
これ自体は24年10月にデザインしたものですので、その後色々変更が加わってたりします。
なおここで描かれている太った将校には、のちほど「ニール・ファーガソン」という名前の設定がつきました。
士官の野戦服も、常装と同様に開襟のダブルのジャケットを着用する。ほとんどの戦闘兵科の士官は、より目が荒くて厚く、長期間の着用に耐える野戦専用の軍服を別途用意しているようだ。さらにこの大尉の場合は、防寒用として中にセーターも着込んでいる。ウェビングは専用の、コンパスポーチとピストルマガジンポーチ、双眼鏡入れが縫い付けられた弾帯と兵下士官同様のベルトで構成されたもので、片方の肩だけに通している。頭にはここに示した通り共通のタム・オ・シャンター帽を被ることも多いが、非戦闘時同様にフォレッジ・キャップを被る場合も多いようだ。作戦時には、兵下士官同様にヘルメットを被ることになっている。
履いているズボンは常勤用のスラックスとは異なり、太腿部分にたるみを持たせた「ヨーバーズ」と言われる騎乗兵科に支給されるもの。元来騎兵科では足に密着するぴっちりとしたブリーチスが主流であったが、失魔1350年頃に植民地アバンボーダから持ち込まれた民族衣装の影響でこのヨーバーズへと急速に置き換わった。カーゴポケットがないなどの欠点はあるが、歩兵士官のなかにもこれを使用する者が多い。ブーツは半編上げのライディングブーツで、上部の折り返しは騎乗時に跳ね上げて膝を覆う。セーティグ軍標準の赤革ではなく茶革であることから、個人購入のようだ。
帽子のポンポンと肩パッドの線で騎兵科を、襟のバッジで竜騎兵を示している。首に巻いたアスコットタイの柄は連隊固有のタータンで、正式な軍装はネクタイだが私物として着用しているようだ。旅団章は「イノシシにまたがる騎士」で、乗馬を倒されて窮地に陥った騎士が森の中から出てきた大猪を手懐けてまたがり、一転勝利をもたらしたという故事に由来している。
なお、足元左側を歩いている飛行生物は現実世界でいう鳥類のように見えるが、実際には鳥類とは違う進化系統で爬虫類から進化した飛行生物である。手の形を一部残していること、毛と皮膜の両方を兼ね備えていることなどが主な違いである。先に「ワシ」「カラス」といった鳥類の名前を出したが、現実世界とは名称が似ていても異なるものであることにご注意頂きたい。食肉を目当てに狩猟・飼育の対象となることも多いが、古大陸南東部のティンニアではこれを含めた爬虫類を食すことはタブーとされている。
拳銃:クレーニュ=マクレラン兄弟社 P.67自動拳銃