2025.7.24
【事務局おすすめ】小説特集 2025年7月
こんにちは、クロスフォリオ事務局です!
今月の「小説」特集では事務局おすすめの5名のクリエイターによる珠玉の作品をご紹介いたします。
この特集を通して、あなたにとって新たな出会いや発見があることを願っております📚
キーワード
#学園 #ラブコメ #予知能力?
あらすじ
数秒後にある男子生徒に告白される未来を予知するも、その彼は告白してこなかった。「何故?」
腹に一物抱えてそうな不思議な男の子と、告白されるためにちょっかいをかけまくる、腹に一物を完全に抱えている自意識過剰気味な女の子のお話。
事務局レビュー
ちょっとだけ先の未来が見える女子高生・別守懐は、ある日クラスメイトの逢木直流に告白され——なかった! 未来予知では告白されていたのに! というところから始まる学園ラブコメ。
登場人物同士の掛け合いが非常に巧みで、特に主人公と友人の永久恋愛(読み方はぜひ本編で)ちゃんとのやりとりが最高です!
未来予知というギミック付きのラブコメとして完成度が非常に高く、キュンキュンしっぱなしの一作でした!
キーワード
#夏 #短編 #思春期
あらすじ
ユキちゃんと最後に会ったのは、十九の夏だった。
母の妹であるユキちゃんは、「俺」が幼い頃から仲良くしてくれていた、いわば謎の親戚だった。
ラーメンを分け合って食べたこと、山道のドライブに連れて行ってくれたこと、彼女の営む少し怪しげな喫茶バーはどこか心地がよくて。
いつまでこの幸せが続くのだろうか?
事務局レビュー
バーを営む15歳年上の叔母である「ユキちゃん」と、彼女との親友のような関係を心地よく思う主人公。
19歳の夏、2人はとある人物のお見舞いに行き——職場でも学校でもない場所「サードプレイス」を巡り、思春期の不器用な心模様が繊細な筆致で紡がれています。
彼女にとっても"そこ"だけが特別なのだと信じていたのに、実は他にも特別な場所があった……そんな些細なことに傷ついてしまう、痛いほどの青さが素敵な作品です。
キーワード
#シュトーレン #短編 #友情
あらすじ
高校の時、時折一緒にお茶をして帰る友達がいた。
その子がクリスマス前になると必ず買って帰るパウンドケーキに似たお菓子。
それを当時の私は買う事は出来なくて……そして、彼女は気が付いたら転校していた。
事務局レビュー
高校時代に仲の良かった友達は、クリスマスの時期にお茶をすると、きまってパウンドケーキのようなお菓子を買って帰っていた。
彼女の転校を期に疎遠になってしまい、再会しないまま時は流れて……二度と戻れないあの日々に思いを馳せる、ほんのりと切ない思い出についての短編小説です。
懐かしい日々に対する郷愁がありありと描かれており、ほろ苦くも優しい心理描写に心を打たれました。ぜひご一読ください。
キーワード
#短編 #不思議 #文学
あらすじ
蛸が浴槽の中に住んでいる人の話。
事務局レビュー
私の浴室には、おおきな蛸が棲んでいる——美しい文章で描き出される、蛸と父親と「生活」についての短編作品。示唆に富んだ構成が魅力的な、読み返せば読み返すほどに味わい深くなる一作です。
コミカルさと不気味さを併せ持った「蛸」というモチーフの独自性をはじめ、感性の光る文章力、息をのむような構成力の高さなど、随所に光るセンスが感じられる作品でした。
キーワード
#社会人×家出少女 #共同生活 #ヒューマンドラマ
あらすじ
新卒サラリーマンの坂本はある雨の日、自宅の鍵をかけ忘れたまま出勤してしまう。帰宅すると、玄関には見知らぬ少年……ではなく、少女の不法侵入者の姿があった。彼女のやつれた様子に何かただならぬワケがあると感じた坂本は、流助と名乗る少女を暫く匿ってやることに。奇妙な同棲生活が幕を開けた。
事務局レビュー
彗星が近づく日。新卒3か月目のサラリーマン・坂本が雨のなか帰宅すると、見知らぬ少女がそこにいた。有名女優の娘で、人間が苦手な流助は、坂本の優しさに触れて次第に心を許していき——生きづらさを抱える少女と、心優しい青年が織りなすヒューマンドラマです。
丁寧な心理描写で紡がれる2人の心模様が素晴らしく、これからの共同生活がどのように描かれるのか楽しみな一作です!
他にも沢山の小説が投稿されていますので、是非素敵な作品に出会ってみてくださいね!
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