松本零士展 -創作の旅路、観てきました！

当然ですが、 北九州市漫画ミュージアム常設展での展示内容より広くて深くて、圧巻でした。これまた当然ですが、このボリュームでも仕事部屋に遺された物のごく一部だそうです。先生の生い立ちから幼少期、手塚治虫作品に触れて創作に目覚めたこと。同人時代を経て、後に銀河鉄道999の着想ともなった夜行列車での上京。退路を絶っての作家生活でしたが、恵まれず少女漫画に転身し、やがて四畳半モノの「男おいどん」のヒットに繋がります。その後は宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、宇宙海賊キャプテンハーロック(これらはほぼ同時進行という！)の大ヒットでSFロマンスペースアドベンチャーの旗手となり、星の海に旅立つまでペンを握り続けたのは周知のとおりです。

初公開も含めて多数の直筆原稿群は、ゆっくり読んでいくと時間が経つのも忘れてしまいます。精緻で優美なペン遣い、漆黒の宇宙を表すために塗り重ねたスミベタ、深く練り込まれたストーリー。どうしてもヤマトやスリーナインに目が行きますが、同人時代から少女漫画時代の初期作にも目を見張るものがありました。

ゆくゆくは記念館を設置し、資料の研究を行いながら永久保存して欲しいです。本展は今後、各地を巡回するみたいですので、お楽しみに♪

おっと、イラスト作品(笑)

「見てきました♪」の代理ちゃんです。もちろんですが、メーテルコスでは行ってません(爆)

背景は、展示物の最後の方にあった「松本零士語録(撮影可)」の前で撮った写真をイラスト風に加工しました。

「創作というのは『世界で最初を創る』ということ」

創作を続けていれば「遠く時の輪の接する処で、また巡り会える」こともあるでしょう。