こんにちは、クロスフォリオ事務局です!

今月の「小説」特集では事務局おすすめの5名のクリエイターによる珠玉の作品をご紹介いたします。

この特集を通して、あなたにとって新たな出会いや発見があることを願っております📚





『【小説】おばけと友達になった話。』またも屋

キーワード

#新生活 #おばけと共同生活 #ほっこり

あらすじ

友達ってどうやって作るんだっけ?
四月から大学生になった幽ヶ崎玲子(ゆうがさきれいこ)。入学式から帰宅した玲子の前に現れたのは、幼い頃に夢にまで見た、可愛いおばけだった!
大学で友達作りに悩む玲子と、可愛くて優しいおばけちゃんの同居生活が始まる。

事務局レビュー

心優しいおばけと女子大生の共同生活を描く、心がほっこりするような作品です。「おばけちゃん」のキュートさはもちろんのこと、初めてのキャンパスライフに揺れ動く主人公・玲子の繊細な心模様の描写が素敵でした。
玲子を取り巻く人間関係も優しさに溢れていて、読んでいて「こんな大学生活を送ってみたい」と思いたくなる作品です。
玲子にはどんなキャンパスライフが待っているのか——ぜひ思いを馳せてみてください。




『「███在住の、Nさんからお話を伺いました」』椎名

キーワード

#ホラー #モキュメンタリー #短編

あらすじ

友達の思いとは?

事務局レビュー

とある男の子の自殺を巡るモキュメンタリー調のホラー短編です。
口語的な語りによる実在感と、短編ホラーというジャンルが生み出す虚構性が高度に合わさり、底知れぬ不気味さが漂っています。
幼馴染の自殺の真相、語り部はどうしてインタビューを受けているのか、もうひとりの幼馴染はどうなったのか……短編作品ながら、ぞっとするような恐怖感の演出が秀逸で、世界観の奥行きを感じさせる作品でした。ぜひお読みください。




『アンチルサンチマン』すみー

キーワード

#失恋 #放課後の再演 #百合

あらすじ

大好きな人を男に持っていかれた恨みつらみの失恋もの
母校を再訪した主人公と、主人公の好きな人である「きみ」。
過ぎ去った日々を懐かしんでいた2人の距離感は、しかし、「きみ」の恋人ができたというカミングアウトで決定的に損なわれてしまい——

事務局レビュー

主人公が「きみ」に向ける等身大の想いが魅力的な一作でした。憧れが地に堕ちてしまった絶望感と、その理由になれなかった無力さ。そしてまばゆい過去への郷愁が綯い交ぜになった、胸を突く切実な想いは必読です。
特にシチュエーションの選び方と情景描写が素晴らしく、文章で描き出される世界の隅々に、登場人物たちの息遣いを感じることができました。
人恋しくなる秋の夜に、ぜひご一読ください。




『日々の終わり』小さな麦、小麦

キーワード

#SF  #終末世界 #宇宙人の侵略

あらすじ

社会に馴染めないグレゴリーは、だれもいない廃村で一人静かに暮らしていた。変わらない日々を過ごす中、ある日空から巨大な飛行物体が現れ、多くの都市が次々と焼かれていく。ラジオでどれだけ被害を聞いても関心を寄せなかったグレゴリーだが、ある日その飛行物体の底に都市があるのに気づき、退屈な日々を過ごしていたグレゴリーに一つの目標が生まれる。

事務局レビュー

宇宙人による侵略が始まった世界で、田舎で暮らしていた主人公・グレゴリーは空に浮かぶ宇宙人の飛行物体を目指すが——? 
SFらしい王道の展開と非常に読みやすい文体、何よりも面白さへの妥協を感じさせない、徹底的なエンターテイメントの姿勢が素晴らしい作品でした。短編で読みやすい長さですが、その面白さは一級品。SFの面白さをぎゅっと凝縮したような一作で、読後には膝を打つこと間違いなし!




『猫ノ目書房のなつやすみ』佐久良銀一

キーワード

#日常 #人生の夏休み #ふしぎな存在

あらすじ

ある出来事でアイドルをやめた白鳥優史(しらとりゆうし)。
古書店「猫ノ目書房」に毎日入り浸る優史は、少しずつ人ならざる者たちと交流していた。そんな彼が「すこしふしぎ」な真っ黒い生き物と過ごす、ゆるめの人生の夏休みのお話。

事務局レビュー

真っ黒い謎の生き物と、アイドルをやめた青年の交流を描いた作品です。不思議な存在と過ごす日常がとても魅力的で、登場人物たちと共に、こんな日々を送ってみたいと思うような一作でした。
なかでも不思議な存在「葉」のキャラクターが良く、コミカルさと不気味さを併せ持ち、思わず会ってみたいと思わせるような魅力に溢れています。このシリーズの後のお話である「猫ノ目書房」シリーズと合わせて、ぜひお楽しみください。




他にも沢山の小説が投稿されていますので、是非素敵な作品に出会ってみてくださいね!

小説カテゴリトップはこちら📚